#author("2020-03-16T04:59:16+00:00","","")
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*オートマタ(サファイア)入手 ―ココロのネガイ― [#t810e4ef]

#contents

**DEMカスタマイズ部屋 [#b2d1dfe2]
オートマタを装備して博士の弟子に話しかける。
 オートマタ(ルビー):
  よぅ、呼ばれてないが来てやったぞ!
  ……あれ、そのチビッコは何モンだ?

 博士の弟子[/話す]:
  わぁ、本当に自律してる……。
  ……すごいなぁ……。

 DEM何でも博士[/話す]:
  や、久しぶり。
  この子は、あたいの弟子だよ!

  ……正確にはクォーク博士の弟子で、
  かつあたいの弟子ってとこかな?

  ちょっと引っ込み思案なんだけど、
  オツムの出来は結構なもんだよ?

 博士の弟子[/話す]:
  ……は、はじめまして……

 DEM何でも博士[/話す]:
  それはともかくとして、
  君も、オートマタ達も元気だった?

 オートマタ(アメジスト):
  問題ない。

 オートマタ(トパーズ)
  ハイ、ワタシはすこぶる好調です。
  日々のメンテナンスのおかげです。

 オートマタ(ルビー):
  まぁ、絶好調とは言わないが
  これといって悪くも無いぜ。

 DEM何でも博士[/話す]:
  あはは、三者三様だねぇ。
  皆元気なようで安心したよ。

 オートマタ(ルビー):
  なんだ、俺様たちに何かまた
  話しでもあるのか?

 オートマタ(トパーズ):
  また……って、以前も何か
  あったんでしょうか?

 DEM何でも博士[/話す]:
  まぁ、近いね。

 オートマタ(アメジスト):
  前回は、光の塔での崩落事故の際に
  なんらかのエネルギー源が確認された
  ……つまり、マスターがトパーズを
  見つけるきっかけになったな。

 オートマタ(ルビー):
  ……ってぇことは、まさか?

 DEM何でも博士[/話す]:
  そう、そのまさか……なんだよネ。

  確か、キミが光の塔に行った時……
  そう、トパーズを見つけたときだね。
  大きな次元の振動を観測したんだ。

 オートマタ(トパーズ):
  それは、一体どういうことですか?

 クォーク博士:
  ちょっと良いかしら?
  説明が長くなるから
  ちょっと省くけど……。

  次元断層ってのが出来た時に発生する
  エネルギー波があるのよ。多分それ。

  ○○
  あなたを拾った時に観測した
  エネルギー波に近かったわね。

 DEM何でも博士[/話す]:
  つまり、そこに行くと別のDEMが
  居るのかもしれない……ってこと。
  
  仲良く出来ればいいんだけど……
  必ずしもそうとも限らないしね。

 オートマタ(ルビー):
  なぁに、隊長と俺様たちがいれば
  返り討ちにしてやるぜ!

 クォーク博士:
  ただ、発信源の場所がねぇ……
  よりによってノーザンの奥地、
  ノーザンダンジョンの、更に奥。
  そんなところで観測されたのよ。


 DEM何でも博士[/話す]:
  ここからじゃ、発信源の正確な場所は
  わからないんだ。弟子クンが調査用に
  レーダーを作ってくれたんだけど、
  現地じゃないと使えないんだよね~。

 クォーク博士:
  ノーザンダンジョンは危険な所だし、
  あまりお勧めはしないけど……
  行ってみる?

 DEM何でも博士[/話す]:
  さて、どうする?

 ノーザンダンジョンに……
  >調査に行く!
  >今はやめておく

>調査に行く!
 DEM何でも博士[/話す]:
  はい、じゃぁこれ。

 博士の弟子[/話す]:
  ええと……使い方を説明します……

  目標のダンジョンに入ってから、
  ……このレーダーを使ってください。
  どっちに行けばいいか……程度は
  分かるようになっています。
  
  あくまでも、方向がわかるだけです
  ……参考までに、どうぞ……

 :
  「博士のレーダー(イベント)」を
  受け取った。

 クォーク博士:
  あなたなら問題は無いと思うけど、
  くれぐれも無理は禁物よ。

 DEM何でも博士[/話す]:
  ノーザンダンジョンか~。
  行った事無いけど、寒そうだよね。

**ノーザンダンジョン [#ub2857cf]
蝶のNPCに話しかける。
(オートマタ未装備時)
 :
  何か、小さな亀裂のようなものが
  見える……どうやら、小さなものだが
  次元断層が開いているらしい。

  レーダーの反応からすると、
  この奥が発信源のようだが、
  入ることができそうもない……。

(オートマタ装備時)
博士のレーダー(イベント)を失う。
 :
  何か、小さな亀裂のようなものが
  見える……どうやら、小さなものだが
  次元断層が開いているらしい。

  レーダーの反応からすると、
  この奥が発信源のようだ……

 奥に向かいますか?
  >行く!
  >行かない……

>行く!
 オートマタ(ルビー):
  よし、行ってみようぜ隊長!

 オートマタ(アメジスト):
  マスター、注意して。

 オートマタ(トパーズ):
  リーダー。この断層は人為的に
  作ったものではありません。
  偶然出来たもの、だと思います……。

**次元の狭間(ノーザン地下) [#x7a9fd3f]
ノーザン宮殿秘密通路と似たMAP。
奥に進むとWPがあり、右手前に「古びたコンテナ」、左手前に氷柱に囲まれて「氷漬けのDEM」が倒れている。
古びたコンテナを調べても反応はない。
氷漬けのDEMに話しかける。
 :
  凍りついた壁面の近くに、
  一人の人物が倒れている。
  その体は凍り付いているようだ……

 オートマタ(トパーズ):
  マスター、この方は一体……?

 オートマタ(アメジスト):
  熱反応なし。動体反応なし。
  ……危険はないと判断。

 オートマタ(ルビー):
  それくらい見ればわかるだろ!

 オートマタ(トパーズ):
  あ、この方も……DEM……ですね。
  既に動かなくなっていますが……

 ???:
  ……うるさいな……
  静かに眠らせてくれ……

 オートマタ(ルビー):
  ん?

  今うるさいって言ったの、隊長か?

 オートマタ(トパーズ):
  でも、確かに聞こえましたねぇ。
  何処からでしょう?
  
  この倒れている方から……?

 オートマタ(ルビー):
  そんな馬鹿なことがあるかよ。
  第一、ソイツはいつの時代から
  オネンネしてると思ってるんだ。
  おそらく、10年や20年じゃ
  きかな……げげえっ!?

 オートマタ(アメジスト):
  本当に騒がしいな。
  一体どうしたんだ?

 オートマタ(ルビー):
  こ、こいつ……このDEMは……

  戦争の時代に、ノーザンの魔女を
  暗殺するために姿を消したはずの、
  『衣』の、DEM-S・Fire……

 オートマタ(トパーズ):
  『衣』というと……たしか……

  情報収集や分析、諜報活動などに
  特化していた特殊用途の部隊?

 オートマタ(アメジスト):
  私にはわからないが……
  ノーザンの魔女、というのは
  現在においてもノーザン王国の
  国王を務めている人物。
  女王ヴェルデガルドの事だろうか。

 オートマタ(ルビー):
  あぁ、そうだ。
  俺様が知る限りの話だと、ノーザンは
  タイタニア種族と関係が深く、
  エミル世界においてはアクロポリスの
  司令官たち同様に危険視されていた
  相手だったように思う。

 オートマタ(アメジスト):
  だが、女王ヴェルデガルドは
  現在も国王を務めているという。
  そこから考えると、この人物の目的は
  果たされなかった……と
  見るべきなのだな。

 オートマタ(ルビー):
  いや、それがだなぁ……

 ???:
  ……うるさい……
  寝ていられない……

 オートマタ(ルビー):
  っ!?
  い、い、い、今!
  しゃ、喋った! 確かに喋った!?

 オートマタ(トパーズ):
  あれ、でも、声のする方向が……
  この倒れている方とは違うような……

 ???:
  うるさい!
  静かにしてくれっ!

 [PC/*びっくり1]:
  ……声が聞こえてきたのは、
  この倒れているDEMからではなく。
  むしろ、その反対側にある……

 オートマタ(トパーズ):
  ……コンテナから、声が?
暗転後、画面戻る。
 オートマタ(ルビー):
  ……つまり。
  理由はわからないが、
  このコンテナそのものに……

 オートマタ(トパーズ):
  精神が入り込んでしまった、
  と言うことなんですか!?

 氷漬けのDEM:
  ……そういうことになります。

  私のことはどうでもよいのです。
  さぁ、私の事は忘れて、
  早くここから去りなさい。

 :
  (……なぜだろう。何か
  拒絶されているような気がする)

 オートマタ(ルビー):
  待ってくれ!
  貴様には聞きたいことがあるんだ!

  俺様たちは、見捨てられた。
  この無表情野郎は何も覚えてないから
  こいつの事情はさっぱりわからんが、
  俺様も、こっちの『脚』もだ。

  何故だ?
  貴様はそれを知らないか?

 オートマタ(トパーズ):
  ワタシも、長い間、待っていました。
  でも、誰も来なかったです。

 氷漬けのDEM:
  識別信号は無いが、その反応……
  『腕』の部隊と『脚』の部隊ですか。
  生き残りがいるとは思わなかった……

 オートマタ(アメジスト):
  生き残りとは、ずいぶん大げさだ。
  まるで全滅したかのような言い方だ。

 氷漬けのDEM:
  ……その通り。
  我々は、破棄される存在でしたから。
SE2210(コンテナを殴ったときのSE)が流れる。
 オートマタ(トパーズ):
  え、それは一体、どういうことです?

 オートマタ(ルビー):
  おい!どういうことだ!
  事と次第によってはゆるさねぇぞ!

 氷漬けのDEM:
  我々は一人の統率者である『頭』……
  新しいマザー候補として作られた
  指導者となるべき存在……の手足
  となって活動すべく作られました。

  『衣』が状況を判断し、伝える。
  『頭』はその情報を元に決断を下す。
  『腕』が戦場を切り崩し、
  『脚』が陣地を構築し、そして
  本隊となる『体躯』が前へと進む。

 オートマタ(ルビー):
  なんだよ、何の問題も無いじゃないか

 氷漬けのDEM:
  知る者も、ほとんど居ないでしょう。
  『頭』として作られたDEMは……

  ココロを持つ、イレギュラーでした。
SE2234(ガラスが割れるようなガシャァンというSE)が流れ、BGM無しに。
 オートマタ(ルビー):
  なん……だと!?
BGM1158(風が吹き抜けるようなSEのループ)が流れる。
 氷漬けのDEM:
  『頭』は最終的には破壊され、
  次元断層に追放されたのです。

  それ故、それ以降生産されるDEMの
  設計モデルとなるはずの我々も、
  『頭』同様に破棄される可能性が
  非常に高くなっていたのです。
  ……生産時から、イレギュラーである
  可能性が高い、という理由でね。

 オートマタ(アメジスト):
  ……一つ、聞いていいか。
  お前は何故ここにいるんだ?
  その理由がわからない。

 氷漬けのDEM:
  ……記録装置が破損していて、
  実は良くわからないのですよ。

  確か、部下を引き連れてここに来た。
  誰かを倒す事を目的にしていたが、
  部下も、体も全て失ったようだ……

  記憶も無い、体も無い。
  私は何も出来ない。
  ただ、ここで何も考えずに静かに
  朽ち果てていけばいい……

 オートマタ(トパーズ):
  リーダー、どうしましょう……
暗転後、画面戻る。
BGM1086(The tune of the vesper。モーグシティBGM)が流れる。
 :
  聞いた限りの情報を
  氷漬けのDEMに説明した。

 氷漬けのDEM:
  ……ノーザン……
  何か、何か大事なことがあったような
  気もするのですが……思い出せない。

 オートマタ(アメジスト):
  ……ん。なぁなぁ、マスター。
  この箱の中、何か入っているぞ?

 オートマタ(ルビー):
  なんだ、なにかの種……か?

 氷漬けのDEM:
  それに触るなっ!
  それは、その種は……
  
  ……その種は、一体、何だ?
  何故、私はそんなことで怒ったんだ?

 オートマタ(トパーズ):
  ……詳しく覚えていなくても、
  きっと大事なものなのでは
  ないでしょうか……

  リーダー、この方、助けることは
  出来ないでしょうか……?

 氷漬けのDEM:
  助けなど、要りません。
  私にはそのような価値もありません。
  何か情報を聞き出したいのかも
  しれませんが、その記憶すら無い。

  部下も……
  そうだ、迷宮の奥に行かせたきり、
  部下達は戻ってこなかったんだ。
  もう、誰一人残っていないだろう。

 オートマタ(ルビー):
  どういうことだよ、おい。
  誰も残っていないって。

  隊長!
  俺様は気になってしかたないぜ!
  なんとか、こいつの持っている情報を
  手に入れることは出来ないかな。

 氷漬けのDEM:
  無駄ですよ。全て無駄です。
  この奥は多分迷宮になっています。
  空気も薄く、君たちのような存在でも
  長時間の活動は不可能でしょう。

  私の部下達の……
  部下達のパーツなり何なりがあり、
  そこに記憶装置が残っていれば、
  解析は出来るかもしれませんが、
  それに何の価値があるのです?

 オートマタ(アメジスト):
  マスターなら、記憶を見る事が
  出来るかもしれないな……

 奥に向かいますか?
  >入ってみる
  >今はやめておく。
>入ってみる
 オートマタ(ルビー):
  さすが隊長!
  そうでなくっちゃ!

 氷漬けのDEM:
  ……見知らぬ相手とは言え、
  同胞が無駄に壊れていくのを
  見せられるのは嫌な気分です。

  これをもって行きなさい。

 :
  「残り空気」を受け取った。

 氷漬けのDEM:
  ふぅ……
  それは、非常用の圧縮空気です。
  それだけで奥へ進むには、多少
  心もとないでしょうが……
  わずかな助けにはなるでしょう。
再び氷漬けのDEMに話しかける。(コンテナを調べても反応はない)
 氷漬けのDEM:
  迷宮に挑むのですか?
  無駄だとは思いますが……
  同胞が無駄に壊れていくのを
  見せられるのは嫌な気分です。

  これをもって行きなさい。

 :
  「残り空気」を受け取った。

 氷漬けのDEM:
  ふぅ……
  それは、非常用の圧縮空気です。
  それだけで奥へ進むには、多少
  心もとないでしょうが……
  わずかな助けにはなるでしょう。
BGMはそのまま。
WPに入ると次元の狭間(地下迷宮)へワープ。
**次元の狭間(地下迷宮) [#d47abe74]
BGM1055(Coming danger, Incoming crisis。光の塔内部BGM)。
光の塔と似たMAP。中央に氷柱が立っている。
正面のエリアに「破損したDEM」が倒れている。その周辺のMOBはエンジェルフェザー。

(正面のエリアへ入ろうとする)
 :
  ここからは進めそうにない。
  次元の揺らぎが発生しているようだ。

右側のWPに入ると残り空気(イベント)を1個失い、MAP右下のエリアにワープする。
中央に氷柱が立っている。MOBはダークフェザー(詠唱反応)のみ。
右奥に先程とは違う「破損したDEM」が倒れている。

破損したDEMを調べる。
 :
  凍りつき、破損したDEMだ。
  目立った外傷は無いようだが……

 オートマタ(トパーズ):
  ……パーツの疲労による破損です。
  おそらく、動けなくなるまでずっと
  迷宮をさまよっていたのでは……

 :
  破損したDEMパーツの中に、
  記憶装置らしき部分があった。
  手を近づけると、かすかに記憶が
  流れ込んでくる……
暗転。
 破損したDEM:
  記録。
  ノーザン国女王ヴェルデガルドノ
  排除ハ失敗。指揮官機ノ交渉ニヨリ
  我々ノ撤退ハ許可サレタ模様。

  撤退途中、サイレントファイア……
  指揮官機DEM-S・Fire停止。
  原因不明ノ不調ニテ身体活動不能。
  活動停止ノ原因、究明デキズ。

  指揮官機ノ指示ニヨリ、
  ノーザン地下外周部エリア
  「水の無い泉」ノ捜索ニアタル。
  周辺ノ状況、異常。
  通路構成不明。目的地発見デキズ……

 :
  ……記録をたどっていくうちに、
  いくつかのことがわかった。

  彼らは、ノーザンの女王を
  暗殺しようとしていたが、
  それは失敗に終わっていたこと。
  そして、どうやら女王を守る
  守護者との交渉により、
  破壊されること無く撤退したこと。

  その戦いとは別の理由で、
  あの氷漬けのDEMは体と精神が
  分離してしまったらしいこと。
  
  何らかの理由で、彼らは
  「水の無い泉」と言うものを探して
  居たらしいこと……。

  この不可解な構造の迷宮の中、
  逃げることも、諦めることも無く。
  体が壊れるまで探し続けたのだろう。
  
  彼らの記録は、このように
  締めくくられていた。

 破損したDEM:
  身体の損傷、許容量オーバー。
  活動限界オーバー。

  ……ココマデ、カ。
  指揮官殿、スイマセン……
  何カ大キナ功績ヲアゲテ、
  破棄サレル同胞ヲ救オウトシタ……
  貴方ノ御役ニ立チタカッタ……
画面戻る。
 :
  破損したDEMの記憶を知った。
  彼にこの事を知らせてあげよう……
次元の狭間(ノーザン地下)の入り口にワープ。
**次元の狭間(ノーザン地下) [#w095e515]
BGM1104(Phantasmagoria。ノーザンダンジョンBGM)。

氷漬けのDEMに話しかける。
 :
  迷宮の中で見た、
  部下達の記憶の内容を
  理解できた限り説明した。

 氷漬けのDEM:
  私に……謝罪を……?
  何故、そんな事を。
  彼らを壊したのは私の出した指令だ。
  私が悪いんじゃないか……

 オートマタ(ルビー):
  だけど、貴様は同胞を
  救おうとしたんだろう?

  『頭』が危険なイレギュラーだと
  判断されて、俺様や貴様もその一党は
  まとめて処理されそうだったから、
  大きな手柄を立てて、価値をあげて、
  貴様の部下達だけでも守ろうとした。
  そうなんだろう?

 氷漬けのDEM:
  そうなのか……?
  うっ、何か、誰かの声が……

 :
  氷漬けのDEMから、ノイズ交じりの
  記憶が流れ込んでくる……
暗転。
BGM1143(Sacred duties。白/黒の聖堂BGM)が流れる。
 :
  何も見えない。
  おそらくは、彼の記憶から映像が
  抜け落ちてしまっているのだろう。
  ただ、どこかで「彼」と「誰か」が
  戦いを行っていることがわかる。

  どうやら戦いは終わったようだ。
  「彼」が膝を突いているのがわかる。
  「彼」が負けたのだ。

 DEM-S・Fire:
  く……待ち構えられていたか。
  まさか、ここまでとは……

 女性の声:
  わざかな手勢だけで、ここまで
  攻め入ってきた方の言う事では
  ありませんね。

  はっきりとではありませんが、
  貴方がこのような無謀な事を
  起こさなければいけなかった理由……
  多少ではありますが、知っています。
  女王様の先見の力で、ね。

 DEM-S・Fire:
  ……!
  
  く……魔女め……

 女性の声:
  命を取る気はありません。
  部下を連れてお逃げなさい。
  ……何処へなりとも、ね。

 DEM-S・Fire:
  守護者よ。女王の守り手よ。
  私たちには帰る場所が無い、
  という事までお見通しですか。
  それを知る術が、ノーザンが隠し持つ
  「秘密」なのですか……?

 女性の声:
  ……貴方にはこの種をお預けします。
  水と太陽では芽吹くことの無い、
  不思議な植物の種。

  ノーザンの地下深くにあると言う
  「水の無い泉」に置くことで芽吹く
  ……そう言い伝えられています。

  もし、貴方がこの種を芽吹かせる事が
  出来たのであれば……
  もしかしたら、貴方が必要とする
  なにかがわかるのかもしれません。
  確証は、何もありませんが。

 DEM-S・Fire:
  私たちが、必要とする何か……

 女性の声:
  さぁ、早く行きなさい。
  元々、このエリアは次元の歪みが
  発生しやすい場所です。

  もし、次に会うことが出来たなら……
  争い以外の道を選べる事を祈ります。

 :
  女性の声が遠ざかっていく。
  最後に、何か言っていたのだが、
  聞き取ることは出来なかった。
画面戻る。
BGM1086(The tune of the vesper。モーグシティBGM)。
氷漬けのDEMに話しかける。
 氷漬けのDEM:
  ……私は、何も出来なかったのか。

  女王暗殺は失敗し、破れ。
  敵に情けをかけられ、逃がされ。
  「種」とやらを芽吹かせることも
  出来なかったようだし……
  守るべき部下も、全て失った。

  結局、残された同胞達も
  助かることは無かったのだろう。
  私のやってきたことは、私の存在は、
  ……全て、無駄でしかなかった。

 オートマタ(ルビー):
  おい、ちょっと待ってくれ。
  貴様がDEM-S・Fireなら、
  俺様だって名前くらい知ってる。
  貴様が部下を連れて独断でノーザンに
  侵入したって話も聞いた。

  だが、俺たち『腕』のDEMは
  その事件以降も破棄されることは
  無かったんだぜ?

  ……そりゃぁ、きついことが無かった
  とは、いわねぇけどな。
  結局、捨て駒にされたのは確かだが、
  それも結構たってからさ。

  オートマタ(トパーズ):
  ワタシ、その頃の話はわかりません。
  その頃は作業に入っていましたし、
  あまり、上の事は興味なかったし。
  でも、工事中止の命令は
  来ませんでしたし、当時一杯いた
  同胞機の仲間も、破棄されたことは
  なかったはずですよ。

  せっかくここで会えたのですから、
  どうにか体を修復して、リーダーと
  一緒に外に出てはどうですか?

 オートマタ(アメジスト):
  私はそもそも、こうなる前の記憶が
  ないからなんともいえないが……

  記録を検索する限り、どの程度の
  時間差があるのかはわからないが、
  ノーザン王国が閉じ、ノーザン市街に
  他国人が入る許可が下りなくなった
  時期と言うのも、近い時代なのだな。

 氷漬けのDEM:
  ……それは結局、偶然に過ぎない。
  私が何かを残したわけではない。

  ……無理なんだ。
  部下たちを無駄に死なせたのは私だ!
  体だって動きやしない!
  考えても考えても、道は見えない。

  部下を失ってからの長い年月、
  ここから抜け出す事を考えなかった
  わけじゃない。だが、無駄だった。
  足掻けば足掻くほど辛くなる。
  意識が遠くなり、眠りにつけば
  その中で意識に浮かんでくるのは
  死なせた部下のことばかり。

  もうたくさんだ。
  もう、何もかもイヤなんだ。
  自分で自分の存在を終わらせることも
  この体では許されない。
  私を破壊してくれ。出来ないならば、
  せめて捨てておいてくれ……

 :
  (……数百年、動くこともできずに
  一人で後悔し続けていたのか……)

 オートマタ(アメジスト):
  マスター……どうする?
  私は正直、彼の気持ちがわからない。
  そこまで言うならば、放っておいても
  いいのじゃないかとも思う。

  だけど、それでいいのだろうか、
  とも思うんだ。……わからない。

 オートマタ(ルビー):
  ……くそっ!
  なんていえばいいんだよ。
  こんなの、俺様の柄じゃないぜ。

 オートマタ(トパーズ):
  ……。
  ………。

  ……もぉ、怒りましたっ!
  さっきから黙って聞いていれば、
  なんですか、終わってもいない事に
  さっさと諦めてしまって!
  
  アナタは……アナタという存在は、
  まだ、そこに居るじゃないですか!

  諦めるのは、本当に、完全に、
  跡形も無く壊れてからにして下さい!
  アナタは同胞を守ろうとした。
  まだ終わっていないじゃないですか!
  壊れてしまうのは、やり遂げてからに
  しても、遅くないじゃないですか!

 氷漬けのDEM:
  この状態の私に何をしろというのだ!
  何ができるというのだ!
  惨めなだけじゃないか!
  ……何をしても、無駄じゃないか。

  口で言うだけなら、何とでも言える。
  出来るものならば、この「種」……
  芽吹くことがなかったこいつを、
  私の部下の誰にも到達できなかった
  「水の無い泉」まで持っていって、
  見事芽吹かせて見せろ!

 :
  (あの「種」を芽吹かせることが
  出来たならば、何か彼に変化は
  あるだろうか……?)

 オートマタ(トパーズ):
  リーダー! お願いです!

 オートマタ(ルビー):
  なぁ、隊長。やってやろうぜ。
  このまま帰ってもいいんだろうけど、
  正直、ちょっと悔しいぜ。

 オートマタ(アメジスト):
  私は、マスターの判断に任せる。
  ただ、私は信じているぞ。
  マスターなら、何とかしてくれる。

 :
  黙ってコンテナから「種」を
  取り出し、しまいこんだ。

 氷漬けのDEM:
  ……本当に、迷宮に挑む気なのか?
  無茶だ。私の部下の誰も帰っては
  これなかったんだ。やめておけ。

  ……そうか、無駄だとは思うが、
  無理に止める事もないだろう。
  だが、そのまま進ませるのでは
  自殺させるのと変わらない。

  この箱を使うことで、一定の
  圧縮空気を持っていくことが出来る。
  ただ、ひどく疲労が溜まるようだ。
  いくつあればいいのかもわからない、
  ……何度も挑戦は出来ないだろう。
SE2030(選択肢が表示されるときのSE)。
 :
  注意:ここでは、クエストポイントを    ※「注意:」は赤字
  一定量消費することで、それに応じた
  「残り空気」を入手できます。
  
  残り空気は一度に入手せねばならず、
  残り空気を再度入手しなおす際には、
  今所持している「残り空気」は、
  全て失われてしまいます。

 残り空気をいくつもらう?
  >2個(クエストポイント1消費)
  >4個(クエストポイント2消費)
  >6個(クエストポイント3消費)
  >やめる
>2個(クエストポイント1消費)
 :
  クエストポイントを1消費して、
  「残り空気」2個を受け取った。

 氷漬けのDEM:
  ……どうせ、無駄なのです。

(再度氷漬けのDEMに話しかける)
 氷漬けのDEM:
  む……私は眠っていたのか……
  また来たのですか。
  何度やっても無駄です。
  いい加減に諦めてしまいなさい。

  貴方に何の利益があるのですか。
  何もない、考えなくともわかる。
  ……何故、不可能に挑むのですか。
  私には理解できない……。

  ……まずは、自分が何処にいるのか
  把握することが重要です。
  周囲をよく観察することです。
  どうせ、無駄な努力でしょうけどね。
SE2030(選択肢が表示されるときのSE)。
 :
  注意:ここでは、クエストポイントを    ※「注意:」は赤字
  一定量消費することで、それに応じた
  「残り空気」を入手できます。
  
  残り空気は一度に入手せねばならず、
  残り空気を再度入手しなおす際には、
  今所持している「残り空気」は、
  全て失われてしまいます。

 残り空気をいくつもらう?
  >2個(クエストポイント1消費)
  >4個(クエストポイント2消費)
  >6個(クエストポイント3消費)
  >やめる

WPに入ると次元の狭間(地下迷宮)へワープ。
**次元の狭間(地下迷宮) [#jd2cf5de]
(右側のWPに入り、先程の「破損したDEM」を調べる)
 :
  凍りつき、破損したDEMだ。
  同じタイプのDEMをこの迷宮の
  どこかで見た気がする……

左斜め下のWPに入ると残り空気(イベント)を1個失い、MAP左下のエリアにワープする。
MOBはエンジェルフェザーとダークフェザー。
真上に位置するWPに入るとフシギな泉へワープ。
**フシギな泉 [#if92902d]
インスタンスダンジョン入口と同じ形のMAP。BGMも同じ、BGM1106(Ceaseless conflict)。
中央に光がある。

部屋の中央に立つ(光に触れる)。
SE3000(魔法詠唱時SE)が流れる。
 :
  天井から、淡い光が降り注いでいる。
  触ると、何か暖かい感触だけが残る。
  ここが「水の無い泉」だろうか……

 :           ※この先は何故かオートマタたちの名が表示されなくなる。
  きれい……

 :
  ……何故だろう。
  マスター、この光を見ていると、
  何か、締め付けられるような気分だ。
  これは、「悲しい」と言う感情……?

 :
  やったぜ隊長!
  これが「水の無い泉」って奴だな。
  例の「種」もこれで芽が出るんだろ?

 :
  しまいこんだあの「種」は、
  光を浴びて、まるで心臓が脈を打つ
  かのように、小さく震えている。

 :
  気のせいかもしれないですけど、
  『衣』のDEMさんが、ここに……
  ……今ここに居るような気がします。

 :
  (……何故。何故なのですか。
  何故貴方は、貴方達は諦めない……)

 :
  ……!
  なぁ隊長。もしや、アイツの精神は
  コンテナじゃなくって……つまり、
  この「種」に入り込んでいたのか……

 :
  泉に触れると、様々な「想い」が
  流れ込んでくる。
  記憶、感情、願い、祈り……
  一つ一つは弱く小さい光が、
  流れ込んでくる……
暗転。
BGM1143(Sacred duties。白/黒の聖堂BGM)が流れる。
 :
  “イレギュラー”発生ヲ確認。
  近イ型番ノ機体、同系統ノ個体。
  全個体ノ破棄ヲ提言。
  “イレギュラー”ノ存在ハ、
  我々ノ存在ヲ危ウクスル……
一瞬画面が戻って白くフラッシュした後に再び暗転。
 :
  何故、私たちを破壊しないのですか。
  私たちは貴方達の敵だ。
  決して、相容れることはない。

 :
  今は、確かにそうなのでしょう。
  ですが、今日そうだったからといって
  明日が同じとは限りません。
  明日がダメでも、明後日が同じとは
  決まったわけではないでしょう?
一瞬画面が戻って白くフラッシュした後に再び暗転。
 :
  指揮官殿、スイマセン……
  何カ大キナ功績ヲアゲテ、
  破棄サレル同胞ヲ救オウトシタ……
  貴方ノ御役ニ立チタカッタ……
一瞬画面が戻って白くフラッシュした後に再び暗転。
 :
  たとえ、今は敵対していても。
  たとえ、私の生きているうちに、
  この願いがかなうことがなくても。
  
  花が枯れ、実を結び、種子となり、
  いつか新しい花を咲かせるように。
  いつか、彼らともわかりあい……
  手を取り合う日が、来るように……
画面戻る。BGMはそのまま。
 :
  (……何故。なぜだ……
  貴方達は、あの人と同じように……)
ワープの演出とSE(SE3219)を伴い、正面に半透明の「DEM-S・Fire」が立った状態で現れる。
 :
  隊長。今の、俺様にも聞こえた……

 :
  私もだ、マスター。
  なんで、涙が出てくるんだろう。

 :
  (彼は同胞を守るために戦っていた。
  ……つまり、彼は既に……)

 [/いやいや(継続)]:
  もう、何もかも手遅れなのに。
  もう、全部諦めたはずだったのに。
  忘れることも出来なかった。
  消えることも出来なかった。
  諦めることも、出来なかった……

 :
  ぽつりぽつりと、声なき声で
  彼は話し始めた。

 [/話す(継続)]:
  私は、『頭』として作られたDEM
  「X-1」様を助け出したかった。

  あの方は、DEMとしては確かに
  奇妙なところが多かった。
  友軍の損失や、部下の消耗を嫌い、
  時には撤退中の部隊の元へ
  飛び込んでいくことすらあった。

  あの方は、ドミニオン族やエミル族に
  自分たちをなぞらえ、我々を自分の
  「家族」として扱うことがあった。
  それは、あくまでもあの方なりの
  遊びなのだと思っていた。

  ……あの方が、捨て駒にすべき
  部下を見捨てられずに、自ら単身で
  危険な戦場に飛び込んだ時までは。

 :
  俺様たちの、元の総大将が……
  生まれつきのイレギュラーか。

 :
  当時、新しいマザーを作り出すため、
  DEM以外の強大な存在の力を
  コピーした候補作が作られた。

  マザー候補は他にも数種が作られ、
  それら候補と、補佐として作られた
  DEM達は、今後生産されるDEMの
  基礎となる「素体」の候補だった。
  そのひとつが、X-1様と我々だ。

  あの方にとって、我々は自分の手足で
  しかない……はずだったのだ。

 :
  ……お前は、守れなかったんだな。
  お前の、大切な人を。

 :
  私は知る限りの情報を集め、分析し、
  どうにかできないかと考えた。
  ドミニオン族に、軍の機密情報を流し
  陽動を行うことすら考えた。
  だが、それでも可能性は0だった。

  多くの犠牲が出たようだが、
  結局あの方は捕らえられ、破壊され。
  ……次元の断層に破棄されたそうだ。

  私はそこで行動をやめた。
  せめてあの方が守ろうとした同胞を。
  それだけでも、守ろうと願った……
DEM-S・Fireの[/話す]が止まり、通常の立ちモーションになる。
 :
  だから、ノーザンに攻め込んだ……。

 :
  だが、結果はこの通りだ。
  私は、何も成す事が出来なかった。
  あの方を救えず、女王暗殺もできず、
  あの守護者に命を助けられた挙句、
  彼女の思いを知ることも、
  それに応える事も出来なかった。

  私についてきてくれた部下達も、
  私などについてきたばかりに、
  迷宮の中で朽ち果てさせてしまった。

 :
  いいえ!それだけは違います!

  ワタシには、わかります。
  迷宮で朽ち果てていた方々は、
  戻るつもりならば、戻ればはずです。
  パーツが疲労で朽ち果てるまで
  動き続けたのはあの方々の意思です。

  だって、あの方々は……
  最後の記録の中でも、アナタに
  謝っていたんです……。
  不幸な結果ではあったでしょう。
  けれど、あの方々にとってアナタは、
  アナタにとっての『頭』と同じく、
  彼らが守りたい相手、だったんです。

  そうでなければ、自己保存のルールを
  破ってまで動き続けることは
  出来ないはずなんです……。

 :
  手の中で、小さな種子が震える。
  まるで、泣いているようにも見える。

 [/いやいや(継続)]:
  ……私はっ……
  何も……何もできなかったのに。
  誰も、助けられなかったのに……。
  これ以上失うのが怖くて……
  何も出来なくなっていたのに。

  なんで、なんで貴方は、
  貴方達はそこまで出来るんだ。
  何故、挫折して、諦めないんだ。
  
  何故、貴方はあの守護者や……
  あの方を、思い出させるんだ……

 :
  ワタシも、他のみんなも。
  リーダーに助けられたから、
  今ここにいるんです。
  
  誰かが助けてくれたから、
  諦めないでいられたんです。

 [/orz]:
  ……ぃ……。
  
  ……やり直したい!
  もう、過去には戻れない。
  ……それでも、諦めきれない。

  私はもう何も出来ない!
  それでも、もう一度やり直したい!
  ……助けてくれ。
  お願いだ、私をここから、
  ここから救い出してくれ……私には、
  諦めきれないネガイがあるんだ……

 :
  光の粒を充分に吸い込んだ「種」が、
  この時になって、芽を開いた。
  種子は小さな双葉を伸ばし、
  何時しか青色のきれいな花をつけ、
  樹となり、大きな実を付けると……
  幻のように、光に溶けていった。

  その実は、硬い樹皮を内側から
  押し出すように、何かを生み出した。
暗転。
画面が戻るとDEM-S・Fireが消え、代わりにオートマタ(サファイア)が出現している。
 :
  そこには、樹皮と金属で編み上げられた
  オートマタによく似た生物がいた。

 :
  ……これは……一体……

 :
  あの「種」から生まれた樹を元に、
  自分の存在を再構築した……
  と言うべきなのでしょうか?

 :
  アナタはサファイア……じゃなくて、
  DEM-S・Fire……?

 :
  ……噛んだな。

 :
  あぁ、噛んだな。
  ……まぁ、いいんじゃねぇのか?
  長い名前も呼びにくいだろうし。
  心機一転、新しい名前にするのも
  いいじゃねぇか、なぁ隊長!

 :
  ……これが、私の体なのか……
  あぁ、私はさっきまで君たちと
  会話していたDEM-S・Fire
  ……だった、はずだ……。

 :
  何があってこうなったのか、
  私にはわからない。
  でも、わかっていることもある。
  お前のココロは、今はその体にある。
  だから、それが、今のお前だ。

  おそらく、マスターとしばらく
  一緒にいないと、ココロがその体に
  定着しないかもしれない。
  だから、しばらくは一緒に来た方が
  いい、と思う……。

 :
  本当にそれでいいのか……?
  貴方に頼ってしまうことになるが、
  何故貴方はそこまでして……。
  
  ……いや、それは聞くだけ無駄か。
  本当に、貴方はあの方に似ている。
  姿かたちが、ではないよ。
  そのあり方が、と言うべきか。

  私は……そうだな、さっき聞いた
  サファイアと言う名前がいいだろう。
  すまないが、しばらくよろしく頼む。

  そして、もう一つ頼みがあるんだ。
  何時か、お願いすることになる。
  貴方が思い出させてくれた、
  私の大事な願いなんだ。

  あの方は……『頭』のDEM、
  X-1は、次元断層の向こう、何処か
  遠いところで、まだ生きている。

  何年に一度か、偶然、どこかから
  あの方の生存を知らせるビーコンが
  届くことがある。
  
  間に合わないかもしれない。
  私の勘違いかもしれない。
  だけど……もう諦めたくはないんだ。

  その時は、よろしく頼むよ。
  あの方と同じように大切な、我が主。
BGM1053(Sound of the ruin。ドミ界の天まで続く塔の島BGM)が流れる。
 :
  背負い魔・オートマタ(サファイア)を
  入手した。
SEと共に、PCに青い光。
 :
  自分の中に、
  感情が沸き起こる……
  EPバッテリーに
  10EPチャージされた。
ノーザン中央山脈のノーザンダンジョン前にワープ。