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*クロスイベント ―キカイのキオク― [#l3698bc7]
現在、加筆中です。
#contents

**DEM編 [#dbae0b54]
***エミルの家 [#sdeba811]
 …部屋にDEMが座っている。
 
 胸の部分に大きな破損があり、
 瀕死の状態だ。
 
 それを見ていると、
 エミル族らしいし少年が声をかけてきた。
 
 
 
 エミル:
  やぁ、こんにちわ。
 
  君は…?
 
  …そうか、
  (プレイヤー)さん
  って言うんだね。
 
  僕はエミル。
  ここは僕の家だよ。
 
  …というか、
  酒屋のフィリップさんの家なんだけど、
  下宿させてもらってるんだ。
 
  …このDEMはね、
  ダウンタウンの片隅で倒れていたんだ。
 
  最初は僕も驚いたんだけどね、
  「こんなところにDEMがいる!」って。
 
  でも…何て言うのかな、
  僕の知ってるDEMとは
  雰囲気が違ったんだよ。
 
  君も…DEMでしょ?
 
  君もこのDEMと同じ感じがするよ。
 
  僕らとわかりあえるかもしれない、
  不思議な感じ…。
 
  …。
 
  あ、話がずれちゃったね!
 
  僕はこのDEMを見つけて、
  咄嗟に連れて帰ってきちゃったんだよ。
 
  それまでは良いんだけど…
 
  なにせ体がキカイだからね、
  どうやって直せば良いかわからないんだ。
 
 DEMの少女:
  …私ノ「コア」ハモウ無イ…。
  モウ助カリハシナイ…。
 
 
 
 DEMが眼を覚まし、話しかけてきた!
 
 
 
 エミル:
  ああっ、動いちゃダメだよ!
 
 DEMの少女:
  …オマエ、DEMダナ。
 
  ココニ居ルトイウコトハ、
  私ト同ジ…追ワレテイル身カ…。
 
  本来、私タチガ彼ラノ輪カラ
  抜ケ出スコトハ無イ…。
 
  …デモ、私ハ疑問ヲ持ッテシマッタ。
 
  気ガ付ケバ「マザー」ヲ裏切リ、
  逃ゲ出シテイタ。
 
  奴ラハ輪ヲ抜ケ出シタ私ヲ
  「敵」トシテ認識シタ。
 
  …当然ノコトダ。
 
  ソノ後、私ハコノ町ヲ目指シ、
  逃亡ヲ続ケタ。
 
  逃ゲ出ス前ニ知ッタ、
  カツテ私ト同ジヨウニ奴ラヲ
  裏切ッタDEMノ反応ヲ目指シテ…。
 
  追ッテヲ振リ払イ、
  ナントカココマデ来タガ…
 
  モウ体ガ動カナイ。
 
  …私ハ疑問ナノダ。
 
  私ハ、本当ニ「不良品」ナノカ。
 
  …オマエニ頼ミガアル。
  「裏切リ者」ト言ワレテイルDEM、
  ソコニ言ッテキテ貰エナイダロウカ?
 
  ソコニ行ケバ、私ノ疑問モ解決スル
 
  …ソンナ気ガスルノダ。
 
  頼ム…私ノ…最後ノ願イナンダ…。
 
 エミル:
  この「DEMの反応」っていうのは、
  アクロポリスの地下に
  あるらしいんだけど…。
 
  (プレイヤー)さん
  良かったら彼女の願いを
  聞き入れてあげてくれないかな?
 
  アクロポリスの地下となると、
  クォーク博士に聞くのが良いと思うよ。
 
  最近できたカスタマイズ部屋だと
  地下に通じてないから、
  エレキテルラボの方に行ってみてね。
 
  僕は、彼女を直す方法を探すよ。
  まだ、何か方法があるのかも知れない…。

''再びDEMの少女に話しかける''
 DEMの少女:
  頼ム…私ノ…最後ノ願イナンダ…。

''再びエミルに話しかける''
 エミル:
  アクロポリスの地下だから、
  クォーク博士に聞くのが良いと思うよ。
  僕は、彼女を直す方法を探してみるよ。

***エレキテルラボ [#of290446]
''『DEMの少女についての話』を選択''
 クォーク博士:
  え? アクロポリス地下にいるDEM?
 
 
 
 今までの経緯をクォーク博士に話した。
 
 
 
 クォーク博士:
  …なるほどね。
 
  残念だけど、それらしきものの記憶は…
 
  …。
 
  …あ。
 
  あったわ!思い出した!
 
  あなたを回収したのが、
  新しく見つかった遺跡部分なんだけど、
  近くにボロボロになった
  DEMの残骸があったわ!
 
  とは行っても、
  修復も調査も不可能なぐらいに
  破壊されているようだったから、
  その場に置いて来ちゃったんだけど…。
 
  そこに行ってみるって言うなら、
  入るのは許可するわよ。
 
  こっちの方は空気もあるから、
  生身で入れるわね。
 
  安全だとは思うけど…
  何かあってからじゃ遅いから、
  セーブポイントはここにしてもらうわ。
 
  そうじゃないと、
  いざって時の救出作業ができないのよ。
 
  準備が出来たら、また私に話しかけてね。

''再びクォーク博士に話しかける''
 クォーク博士:
  入る準備が出来たの?

''『まだ待って』を選択''
 クォーク博士:
  わかったわ。
  準備が出来たら、また私に話しかけてね。

''『セーブポイントを変え、地下に進む』を選択''
 クォーク博士:
  それじゃ、
  セーブポイントを変えさせてもらうわ。
 
  大丈夫だとは思うけど、気をつけてね。

***アクロポリス・地下遺跡 [#k602d870]
 大破したDEMが横たわっている…。
 
 
 
 ―指令ガ下ッタ―
 
 
 ―動作しない肉体に何の価値がある?―
 
 
 ―ボクらは、きっとわかりあえる―
 
 
 
 自身のメモリー内に、
 別の記憶が流れ込んでくる!
 
 
 
 ―悲しくなんてないよ―
 
 
 ―だって君は…ボクの大切な人だから―

*** [#s3eababd]
 空間自体に違和感を感じる。
 
 まるで、夢の中にいるような感じだ。
 
 目の前にいる2体のDEMも、
 こちらの存在には気付いていないようだ。
 
 
 
 DEMの司令官:
  指令ガ下ッタ。
 
  オ前ニハ「エミル種族」ノ
  未来ノ指導者トナル者ヲ
  暗殺シテモラウ。
 
  奴ハ今ハマダ恐レル存在デハナイガ
  成長スレバ我々ノ脅威トナルト
  予測サレル。
 
 DEM-FM9000:
  了解。
 
  この姿と言語プログラムも、
  そのためでしょうか?
 
 DEMの司令官:
  ソノ通リダ。
 
  オ前ノ外見ト言語プログラムヲ
  カスタマイズシテオイタ。
 
 DEM-FM9000:
  了解。
 
  …しかし、ヒトの趣向というのは
  理解しかねます。
 
 DEMの司令官:
  マッタクダ。
 
  シカシ、ソノ姿ナラバ
  一般人ニ気付カレルコトナク
  潜入デキルダロウ。
 
 DEM-FM9000:
  一般人の格好なのでしょうか?
 
 DEMの司令官:
  前ニ偵察ヲ行ッタトキハ、
  ソノ姿ガ溢レテイタナ。
  少シ古イカモシレナイガ、大丈夫ダロウ。
 
  目標ノデータヲ転送シテオイタ。
 
 DEM-FM9000:
  …了解。
 
  では、任務の実行に移ります。
 
 
 
 二人が話し終えると、
 どこからともなく声が聞こえてきた。
 
 …それは、
 頭の中に直接語りかけるような声。
 
 
 「私はこうして、
 敵の本拠地へと足を進めた」
 
 
 「所詮、ヒトを1体殺すだけの、
 簡単な任務だ…」
 
 
*** [#se6fab64]
 ごろつき:
  嬢ちゃん、どこ見て歩いてるんだ?
  ヒトにぶつかっておいて、挨拶も無しか?
 
 DEM-FM9000:
  挨拶…?
  …。
  ……こんにちわ。
 
 ごろつき:
  ああ、こんにちわ。
 
  …って違う! そういう意味じゃない!
 
 DEM-FM9000:
  こんにちわ。
  こんばんわ。
  ごきげんよう。
  おつかれさま。
  さようなら。
 
  …どうだ?
 
 ごろつき:
  どれも違う!
  ってか嫌味にしかなってねぇよ!
 
  もういい!
  とりあえず、殴らせろ!
 
 DEM-FM9000:
  …対象に強い攻撃意思を確認。
  反撃に…。
 
 クロード:
  へぶっ!
 
 ごろつき:
  何だお前、邪魔しやがって!
 
 クロード:
  ぼ、暴力は良くないと思います…。
 
 ごろつき:
  こいつが詫びを入れないのが悪いんだよ!
  邪魔だ! どけ!
 
 クロード:
  痛いですけど、どかないです…。
 
 ごろつき:
  …チッ、勝手にしろ!
 
 DEM-FM9000:
  (対象の戦意喪失を確認、
  通常モードに移行…)
 
 クロード:
  だ、大丈夫かい?
 
 DEM-FM9000:
  何が?
 
  その言葉は、
  手負い状態にある者に対して
  言うのが正しい。
 
 クロード:
  いやまぁ…そりゃそうなんだけどね。
 
  まぁ、無事でなによりだ。
 
 DEM-FM9000:
  理解不能…。
 
 クロード:
  いや、それはこっちの台詞…。
 
  まぁ、いいや、
  次からは気をつけたほうが良いよ。
 
  今、気が立ってる人が多いから…。
 
 DEM-FM9000:
  ……。
 
 クロード:
  それじゃあね。
 
 DEM-FM9000:
  ……。
 
 
 
 頭の中に声が響く。
 
 
 「絶好の機会だったというのに、
 攻撃すらできなかった」
 
 
 「理解不能な出来事の連続に、
 私の思考は混乱していたのだと思う」
 
 
 「何故、彼が見知らぬ私を助けたのか」
 
 
 「そのときはまだ、
 その行動の意味がわからなかった」



**エミル・タイタニア・ドミニオン編 [#b29bf333]