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タイニー・かんぱにー~憑依研究編~ ログ 【瑞獣の盟友】[edit]

【タイ兄さん】
 なんやなんや、ここ最近大忙しやな。
 ついこないだまで動き止めたかと思ってれば、今になって
 ちっこい次元断層がぽっこぽこ開きだしよった。
【ワイルドドラゴ】
 私達も出てしまうと、ここがもぬけの殻になってしまうが……。
 次に出現の知らせがあれば、出発せねばな。
【リリム】
 帰ってきてからまだ日もたってないのにー!?
 うう、人使い荒いよここ~。
【オリヴィア】
 今の所全て対処はできていますけど、何でしょうねこの忙しさ……。
 混成騎士団からの情報提供が始まって、
 情報の集まり方は今までと比較にならないくらい多く
 集まるようになったから……というのもありますけど。
【オリヴィア】
 ……あ、先輩やっと来てくれましたね!
 待ってたんですよ、逃がしませんよ、先輩がいない時に
 こんな事態になっていたわけですから、ええ。
 あ、そうですそうです。いつものアレどうぞ!

いつものアレって……
→ところでその服は?

半分呆れながら、今日の服について聞いてみた。
【オリヴィア】
 えへへ、今回はですね~。「優美な陰陽服(青)」に
 「優美な陰陽袴(青)」を合わせて、足元は
 「ムツキの足袋(朱)」に「ムツキの雪駄(赤)」でしめて。
 静かな感じだけどどこかゴージャス、という神聖っぽいイメージで
 まとめてみたんです、どうですかね?
 
 ……正直、こんな時にこんな話している場合じゃないっていうのは
 わかるんですけど、何というか、こうしてればきっといつも通

→この事態でそれを言うの?

この状況になっても服の事を気にかけるの?
と聞いてみた。
【オリヴィア】
 ええ、もちろん!
 ……まぁ、正直に言えばこんなことでもして気を紛らわせないと
 やってられないというか……ちょっと怖くて。
 まぁ、そんなことはいいんです、まずはお服のお話です!
 
 今回はですね、「優美な陰陽服(青)」に
 「優美な陰陽袴(青)」を合わせて、足元は
 「ムツキの足袋(朱)」に「ムツキの雪駄(赤)」で。
 清楚というか、なんか神聖っぽい感じでコーデしてみました!

→共通

【オリヴィア】
 ……あ、リヴァイアちゃんたち帰ってきましたね。
【リヴァイアサン】
 戻ったよ……ああ、つかれた……。
 頼まれてたノース台地の次元断層は全部壊してきたよ。
 もっとも、見つけるのはクリムゾンバウのお手柄だね。
 私は予測するけど、近くにいったら地道に探すだけだから。
【クリムゾンバウ】
 おお、結構人が減ってるなぁ。
 アタシらと同じように、各地に出払っているってところか。
 ○○、今日はずいぶんと優雅な
 お出ましじゃないか、ここからの活躍を期待してるぜ?
 
 ……ちなみに、これ皮肉でも何でもないからな?
 オマエにも各地を飛び回ってもらわないと、こっちが
 先にぶっ倒れちまうからな、ほんと。
【オリヴィア】
 自然発生する次元断層は短時間で消えるものの方が多いのは
 事実ですから、無駄足になることも多いですけど……。
 どれがすぐ消えて、どれが結構残るかなんて、今の所
 判断は出来ませんからねー。
 
 リヴァイアちゃんまで現場に駆り出されていたわけで、
 ポイズンジェルちゃんも文句を言いながら引っ張られていく
 この情け無用の多忙状態ですよ。
【タイ兄さん】
 実際の所、こんな効率悪いやりかたは気に食わん。
 が、今できるのはこんな対処療法だけや。
 早いとこ原因なり犯人なりつきとめて、根本からばっさり
 何とかせんと……。
【タイ兄さん】
 お、連絡やな。はい、タイ兄さんやで。
 ……おー、お疲れ様やで。
 うん、おー、例のアイツ見つかったんか。
 おおきにやで、こっちからも向かわすんで、
 無理に刺激はせんといてな。ほな。
【タイ兄さん】
 次元断層の処理に行ってもらおうかと思っとったが、
 事情が大きく変わったで。
 例の容疑者……クロノスとよう似たやつが見つかった。
 
 実際に見とるカグヤがここにおらんのはタイミング悪いが、
 写真は見とるやろ。念のため、今いる実働部隊全員で現地に
 直行してもらうで。
【クリムゾンバウ】
 えー、アタシらもかよ!?
 ……ま、追いかけてる方が気楽っちゃ気楽だし、
 事態が事態だからしかたねーか。
 おい、タイ兄さん。ちゃんと割増手当だせよ?
【ワイルドドラゴ】
 ○○様と私達だけではなく、
 リヴァイアサン殿とクリムゾンバウ殿も、という事か。
 油断ならない相手だとはわかっているが……改めて、
 気を引き締めていかねばな。
【リリム】
 はー、仕方ないわねぇ。
 で、どこに行けばいいの?
【ガイドマシーン】
 少々お待ちください、ええと……。
 代表、連絡ではドこに出現したと?
【タイ兄さん】
 ああ、言うとらんかったか。
 東の方や……ええと、アクロニア段丘やな。
 東軍の奴から連絡来て、追跡中って話やで。
 現地に東軍の協力者がいるんで、サクッと合流してや。
 
 とは言え、相手は下手すりゃ数百年この世界をうろついとる
 何考えてるかわからんやっちゃ。
 くれぐれも油断せんよう気をつけや。
【オリヴィア】
 タイ兄さんが、なんだか部下を気遣う上司みたいな
 言動を……何か悪い物でも食べました?
【タイ兄さん】
 ワイは何時だって部下を気遣う敏腕経営者やで?
【ガイドマシーン】
 さテ、東アクロニア段丘なら比較的近いでスね。
 急ぎのようなので、さっそくご案内シましょう。
【オリヴィア】
 あ、ちょうどそっちに次元断層の発生が確認できました。
 大きなものでは無いようなので、行く途中でついでに
 次元断層を破壊しておいてくださいねー。
【タイ兄さん】
 お前、急ぎって……まぁ、ええ。道すがら見っけたら
 壊しといてや。ただ、容疑者の確保が最優先やで。

容疑者を確保するために……
→移動開始!

【???】
 ようやく。
 ようやくだ。
 小さくはない、大きな成功。その成果が今目の前にある。
 
 広大な砂浜に落ちた、たった一粒の特別な砂を探し続け
 何年も何年も時間は過ぎて行った。
 この体に蓄積した疲労も、心に堆積した暗い感情も、
 この成功の喜びの前には消し飛んでいくようだ。
 
 ついに、届いた。ついに、来てくれた。
 分かり合うことも出来そうだし、きっと次も上手くいく。
 この喜びを、一体誰に伝えればいいというのだろう。
 
 ……それにしても、ここしばらく周辺に何らかの変化を感じる。
 疲れからか、気のせいか、誰かに監視されているような。
 まさか、誰かに追われているのだろうか……そこまで考えて、
 あまりの馬鹿らしさに思考を止める。私に、そんな価値などない。
【リリム】
 次元断層、わりと目立つところにあるんだね。
 探すのにもっと時間とるかと思ったけど……ふふん。
 ○○と私のコンビなら一撃ね♪
 
 それにしても、さっき道端に寝てた人。
 冒険者っぽく見えたけど、なんであんな寝心地の悪そうな
 所でお昼寝してたんだろうね?
【クリムゾンバウ】
 寝不足だったんじゃねーの?
 最近疲れてるからね、アタシだって昼寝したいくらいだよ。
【リヴァイアサン】
 安全な所で寝ていたから、自発的な昼寝か
 誰かが安全な所に運んだのか……かな?
 誰かが運ぶって言うのも考えすぎかもしれないけど、
 本来ならばこの辺りで東軍の協力者と合流できるはず……。
【ワイルドドラゴ】
 少なくとも、混成騎士団の制服姿は見当たらない。
 制服を着ない協力者もいるので、確実に協力者がいないという
 保証にはならないのですが……。
【リリム】
 ねえねえ、あそこの二人組なんだけど。
 かたっぽ、写真に写ってた人に似てない?
【細身の女性】
 いや、流石に考えすぎではないかと……。
【落ち着いた感じの女性】
 ま、ええけど?
 こっちではあんさんが先輩やし、流儀には合わせるわ。
【クリムゾンバウ】
 なんか喋ってるけど、流石にこの距離じゃ聞こえねえな。
【リリム】
 なら、話聞いてみようよ? ふっふーん。
 もう見つけちゃった、私達ってすっごく有能だったりする?
【クリムゾンバウ】
 よお、ちょっと話聞かせてくれよ。
 この馬鹿みたいに忙しい状況を作ってくれた
 犯人はオマエたちってことであってるのか?
【リヴァイアサン】
 あー、だめだ。集中力のないときの喋り方だ。
 ええと、すまない。連れが失礼な問いかけかたをしてしまったが
 悪気があるわけでは……
【細身の女性】
 一体君は何を考えている? 無知なの? 失礼なの?
 そんな刺々しい問いかけをして相手が喜んで答えると
 思っているようなら、君はよっぽどの愚か者だね。
【落ち着いた感じの女性】
 冷静に温厚にって言ったの、どこの誰や……。
 むっちゃケンカかっとるやん。
【クリムゾンバウ】
 なんだこのモヤシ野郎、人がおとなしく聞いてりゃ
 好き勝手言ってくれてよ。
 いいからまずは質問に答えやがれってんだ。
【細身の女性】
 人にものを尋ねるにはまず礼儀っていうものがあるでしょう?
 礼儀知らずに何か言われても騒音にしか聞こえないわ。
 大体あなた達は誰なの? 面識もない相手になんで……。
【落ち着いた感じの女性】
 まあまあ、落ち着き落ち着き。はい、深呼吸してやー?
 そっちもちょっとケンカ売り過ぎやぁ。
【クリムゾンバウ】
 なんだよ、もとはと言えばそっちが……。
【リヴァイアサン】
 あーうん、わかったわかった。
 どっちもどっちではあるけど、まずは君が冷静になって。

まずは……
→こちらの非礼を詫びてから質問

まずはこちらの言い方が悪かった、気分を害してしまい
申し訳ないと、こちら側の非礼を詫びた。
【落ち着いた感じの女性】
 あー、そっちにも話通じる人がおるやん。
 助かるわぁ、ほんと。
 こっちもカリカリしとるから、キレやすくてあかんねん。
 ほれ、あんさんもこれでええやろ?
【細身の女性】
 ……代理に謝られても……あいたっ!?
【細身の女性】
 今つねった? つねったでしょ?
【落ち着いた感じの女性】
 あんさんの方がこっちの暮らし長いんやし、
 もうちょっと先輩らしく振舞ってほしいわぁ。
 なぁ?
【リヴァイアサン】
 (あ、力関係見えるねこれ)
【クリムゾンバウ】
 (ギブ! ギブするから! 尻尾つねるののやめてよ姐さん!
  痛いから、それ結構地味に痛いから!)

→クリムゾンバウをたしなめる

クリムゾンバウの最初の言い方が悪かった、あれでは
相手が印象を悪くしてしまうのは当然だから、
まずは先方に謝罪すべきだとたしなめた。
【クリムゾンバウ】
 ンなこと言ったって、アイツらなんだろ?
 さっさと捕まえ……痛っ!?
【クリムゾンバウ】
 姐さん、痛い、痛いってそれ!
 地味にすごく痛いから尻尾つねるのやめて!?
【落ち着いた感じの女性】
 あー、うん。
 そっちも理性的なお人が多くて何よりや。
 理性的やけどなかなかごっつい教育方針やねぇ……。
 こっちも売り言葉に買い言葉やったし、お互いさまや。
【細身の女性】
 力づくで言葉を直させても、本人の心情に変化がなけれ痛っ!?
【細身の女性】
 つねった? 今つねったでしょ?
【リヴァイアサン】
 うんうん、理性的であることは必要だよね。
 お互いに理性を尊重できる仲間がいて幸いだ。

→共通

【細身の女性】
 まず、最初の発言が本意でなかったという事については
 いったん受け止めるとするけど……。そもそも急にやってきて
 人のことを何かの犯人扱いするような無礼な相手に対して
 答える様な事は何もないのだけど……
【細身の女性】
 ……えっ!?
 あなた、なんでここに……?
【落ち着いた感じの女性】
 なんや、知り合いやったんかクロノス?
 わかってればもめんで済んだのに、はよ言ってや。
【クロノスと呼ばれた女性】
 ……あ、違う……。そうだよね、違った。人違い。
 そこの……ああ、君だ。昔の知り合いに少し似ていてね。
【リリム】
 ○○が?
 あの人知り合い? ……では、なさそうね。
 なんかさ、すっごく落ち込んでるように見えるんだけど
 なんか私達悪いことしちゃった……?
【ワイルドドラゴ】
 クロノス……、名前も一致しましたね。
【クリムゾンバウ】
 やっぱこいつじゃねーか、捕まえようぜ?
【リヴァイアサン】
 犯人じゃなくて、重要参考人というべきだね。
 そこを一緒にするから相手の心証を損ねるんだ。
 最初から敵だと思っちゃだめだよ?
【ワイルドドラゴ】
 ああ、申し訳ない。
 クロノス殿と言ったか、何点か確認させてほしい。
 我々は現在、各地に次元断層と呼ばれる危険なエリアを
 作り出している犯人を捜している。
 
 その容疑者としてクロノスという名前の、
 貴女によく似た外見の人物が挙げられているのだが……。
 それは貴女で間違いないだろうか?
【リヴァイアサン】
 ……うん、何だろうね。
 ここまで素直に相手を信用しろとも言ってないけど、
 アルマの子たちは真っ直ぐだね……。
【クロノス】
 ……次元断層を、大量に作り出す?
【落ち着いた感じの女性】
 なんやぁ、あんさんより一歩も二歩も進んだお人が
 世の中におるんやなぁ。
 ……それにしても、犯罪者として追われるってのは
 なんかおだやかやないなぁ。どゆことなん?
【クロノス】
 麒麟(きりん)、それについては自分でも実感しているから、
 追い打ちをかけるのはやめてくれない?
 そんなことができていたら、どれだけよかったか……。
【ワイルドドラゴ】
 貴女では、ないのか……?
【リヴァイアサン】
 (リリム、クリムゾンバウ、君たちにはどう見える?
  嘘をついているように見えるかな?)
【リリム】
 (う~ん、素直にへこんでるみたい)
【クリムゾンバウ】
 (嘘をついてるようには見えないよな……)
【麒麟と呼ばれた女性】
 あんなぁ? それが出来とったら犯罪者として
 追っかけられてるって言われたんは聞いとったの?
【クロノス】
 は?
 なんで私が犯罪なんかしなきゃいけないの!?
 まったくもって失礼な話ね!
【クリムゾンバウ】
 ううん、演技には見えないな……。
 これは、確かにアタシの早とちりだったか?
【クロノス】
 過ちを認めてくれるなら、さっきの失礼な言動は
 無かったことにしておくわ。
 改めて名乗らせてもらうけれど、私はクロノス。
 こちらが、友人の麒麟。
【麒麟】
 ご紹介にあずかった、麒麟(きりん)ちゅうものや、宜しゅうな~。
 まぁ、こっちに来たのはつい最近なんやけどね。
さっそく、詳しい話を聞こうとしたとき、
遠方から近づいてくる人の気配を感じた。
【クリムゾンバウ】
 ちょっと待ってくれ、なんか来たぜ。
【ジャケット姿の女性】
 ……。
【ジャケット姿の女性】
 そこの硬そうなお前、クロノスだな?
 悪いことは言わないから、抵抗せずにあたし達についてきな。
 お仲間かどうかわからないけど、抵抗はしない事だね。
 誰だって、痛い目を見たくはないだろう?
【リリム】
 えっとさ、もしかしてクロノスがだれだか
 知らないまま喋ってたりしない?
 そっちは、リヴァイアサンだよ?
【ジャケット姿の女性】
 ……!?
 DEMっぽい奴って聞いてたし、一番硬そうな奴だから
 多分こいつじゃないかなって……。
 まあ、細かいことはどうでもいいんだ。
【ワイルドドラゴ】
 残念ながら、違いますね。
 クロノス殿は……。
【クロノス】
 人を別人と間違えるとか、失礼にも程があるな……。
【麒麟】
 まぁまぁ、その話はともかく。
 こっちに難癖付けてきて自分は名乗らんっちゅーのも
 あんま心証良くないやろ? あんさんは誰なん?
【ゴーチン】
 そうだな、先ずは名乗っとこうか。
 アクロニア混成騎士団西軍所属、ゴーチンだ。
 ドミニオン世界から来て、わけあって西軍に世話になってる。
【西軍兵士】
 あ、姉御、それ言っちゃっていいんですか?
【ゴーチン】
 あたしは別に隠密任務とはいわれてないし。
 まどろっこしい腹芸とか苦手なんだよ。その方がロックだろ?
【西軍兵士】
 あー、そこは知ってますけどねー?
 
 ……同じく、西軍ゴーチン小隊の者です。
 我々は混成騎士団の指令を受けて行動しています。
【リリム】
 ふーん、西軍って混成騎士団っていう所の一つよね?
 私達の所と協力関係にあるんじゃなかったっけ?
【クリムゾンバウ】
 確かそうだった、こっちの任務の邪魔すんなよ。
 こっちはオマエ達の所から話聞いてきたんだけど?
【ゴーチン】
 なんだと?
 あたしはそんなこと聞いてないね。
 そもそも、あんたたちが騙りじゃないって証拠もないだろ?
 
 あたし達はクロノスと言う名の、DEMのような外見の
 人物を見つけ出し、確保することが任務だ。
 こっちはこっちの命令に従う。
 邪魔する相手は蹴散らすだけさ。

話が通じる相手だろうか……
→まずは対話が必要

まずはクロノスと話し合い、容疑が事実かどうかを
確認することが必要ではないかと説明した。
【ゴーチン】
 悪いけど、それはあたしの担当じゃないね。
 あたし達の任務は、クロノスを発見して連れてくる事。
 必要なのは、確実に、早く、妨害があれば排除することだ。
 話し合いはその後に西軍でやらせてもらうよ。
【麒麟】
 なんやおかしいなぁ、あんさんらは自分の頭でものを考える
 ちゅーことはせーへんの?
【ゴーチン】
 考えてるさ、どうやって任務を達成するかってことはね。
 そもそも、騎士団の各個人が逐一任務を疑っているようじゃ
 指揮系統がぐちゃぐちゃになるだろう。
 
 上が命令を出したら、あたし達は命がけで任務を達成する。
 そこに私情を挟むわけにはいかないよ。
 もっとも、命令されてない部分については現場判断だ。
 クロノス一味全員がついてきたってかまわないけどね。
【クロノス】
 クロノス一味……!?
【クロノス】
 つい最近までずっとひとりぼっちだった私に対して、
 それはいじめか? いじめなのか?

→いきなり拘束はちょっと

いきなり拘束するというのは、あまりにも乱暴なのでは
ないだろうかと軽く抗議した。
【ゴーチン】
 だから言ったろう?
 黙ってついてきなって。抵抗しなければ乱暴な事もしないし、
 丁重におもてなしくらいはするさ。
 別に、殴って連れてこいとは命令されてないんでね。
【麒麟】
 脅しをかけて何かをするのは好まんなぁ……。
 あんさん、それでええのん?
【ゴーチン】
 好きでやってるかと言われれば、別に好きじゃない。
 好みで言えば、ぶん殴っていい相手の所に突っ込んでる方が
 何かと気楽だ。
 
 とは言え、なんでも世界の危機に関わる大事な任務だ。
 あたし一人の好みでどうこう言ってられるものじゃない。
 これでも、レジスタンスと騎士団の掛け持ちでね、
 命令厳守は身についてるのさ。
【クロノス】
 世界の危機?
 そこになんで私なんかが関わるんだ?
 状況が全く分からない、説明を求める!

→共通

【麒麟】
 あっ、やってもうたなぁ……。
【ゴーチン】
 お、あんたか。自己紹介ありがとよ、クロノス。
 あんたの事情は詳しく知らないし、それを訴えるのは
 あたしじゃなくって西軍のお偉いさんの前にしてくれ。
【リヴァイアサン】
 ちょっと待ってほしい。
 こっちは君たちと同じ混成騎士団から、しかも東西南北
 全ての代表から事件について委任されているんだから、
 こちらのことも尊重してほしいんだけどね?
【ゴーチン】
 悪いけど、こっちはそういう指令は聞いてない。
 あんたらの身の保証も確認手段がない。本当にあんたらが
 西軍と協力しているって言うなら、ここはあたし達に協力して
 後でしかるべき筋を通して文句を言ってくれよ。
【リリム】
 もー! 好き勝手言ってくれちゃってー!
 結局自分の都合ばっかりじゃない!?
【クリムゾンバウ】
 いや、そうでもねえ。確かにアタシらも口でしか言ってないしな。
 それが事実かどうかは、この場じゃ証明できねえよ、……くそっ!
【ゴーチン】
 どうした?構えちゃって?やる気か?
 強い奴が暴力で物事を勝手に決めるのが世の習い。
 弱い奴らは群れて、力を合わせて強くならなきゃならない。
 だからあたし達は群れるんだ。
 
 お前たち、準備しな。
 あいつら、なかなか骨がありそうだ。
 ……いいね、力づくってのもロックだよ!
【ゴーチン】
 なかなかに、厄介そうな奴が来たねぇ。
【ワイルドドラゴ】
 頑丈なのが取り柄でして。
 ○○様、今のうちに!
【ゴーチン】
 ジョン、ロジャー! クロノスを捕獲しな!
【麒麟】
 んぁ~、らちが明かんわ。
 荒事は嫌いなんやけどなぁ……っと。
【ゴーチン】
 目くらましかっ!
 犬を放ちな!
【西軍兵士】
 姉御、こいつら眠らされてる!?
【麒麟】
 ハナの効く奴をほっとくわけないやん?
 眠らせただけや、そのうち起きるさかい、
 可愛いワンちゃんはゆっくりねかせといてや~。
【リリム】
 わ、見えない……ど、どうしよう!?
【クリムゾンバウ】
 (静かに……。こっちだ、みんなついてきな。
  ハナの効く奴は、こっちもなんだよ……!)
【ゴーチン】
 チッ、やられたね……。
 お前たち、まずはいったん引くよ!
 煙の中じゃ狙い撃ちだ、態勢を立て直しな!
 
 ……それにしても、やるじゃないかあいつら。
 前に出てきた冒険者はなかなかやれそうだと思ったが、
 他の連中もいい腕してるじゃないか……。
 ロックだな……久しぶりに、熱くなれそうだぞ!
【麒麟】
 あ~、やっぱり追いかけてきたんね……。
 ま、あっちの連中よりはマシやなぁ。
【ワイルドドラゴ】
 貴女は、先ほどの……。
【麒麟】
 さ、どないする?
 クロノスは徹底的に荒事に向かんからなぁ。
 あんまり関わらんでくれるとありがたいんやけど?

どうする?
→今は争う気はない

先ほどの西軍メンバーと目的が近いのは確かだが、
今は争う気はないし、力づくで連れて行く事を
狙っているわけではない、と説明した。
【麒麟】
 ……ふむ、どうやらそこのあんさんがリーダーやね。
 賢い子は好きやでぇ。
 「今は」争う気はない、か。
 ほなな、あんさんたちが何を狙っとるか聞かせてもらおか。
 
 会ってからそんな時間が経ったわけやないけど、
 クロノスは一応友達やし、えらく学はあっても、
 その手の交渉事はとんと頭のまわらん娘やからなぁ……。
 
 せやから、代わりに話きこか。
 あんさんみたいな面倒くさい相手、クロノスには
 抑えきれへんやろからね~。
【クリムゾンバウ】
 なんか、楽しそうだなオマエ……。
 実はなんか企んでるんじゃないだろうな?

→話をさせて欲しい

こちらの疑問点が解消することで、容疑を晴らせるかも
しれないので、クロノスと話をさせて欲しいと頼んだ。
【麒麟】
 あんさん、交渉下手やなぁ……。
 そんな真っ直ぐに頼み込んでくるんは珍しいで、
 足元見られるんよ。
 
 ……でも、その愚直さは嫌いやないなぁ。
 クロノスも充分あほや思たけど、あんさんもたいがい
 損な性分やんね?
 そういう子、きらいやないよ。
 ……話きこか。
【リヴァイアサン】
 いいね、そういう所は凄く好感持てる。
 いい人に会えてよかったじゃないか。
【麒麟】
 ……うっ……。
 いろいろ大きいんやね……あんさんみたいの苦手やわぁ。

→共通

【リリム】
 あれ?
 ん?どういうこと?
 もしかして意外といい人だったり?
【麒麟】
 失礼やんなぁ、意外やあらへん。
 昔っからええ人って言われてる麒麟さんやでぇ。
 人……ちゅーと、ちと語弊があるけどな。
 本来は格のたかぁーい、ありがたい獣なんやで?
 ま、所変われば姿も変わるってことで納得してなぁ。
改めて各自を紹介し、自分たちがクロノスを追っている理由と
現在発生している事態を簡単に説明した。
【麒麟】
 なんや、ずいぶんな事になっとるんやねこの世界。
 クロノスもそこについては知らんと思うなぁ……何せあれ、
 人見知りなとこ強いから、あまり世情に詳しくないんよ。
【クリムゾンバウ】
 なんか、予想してたのとは随分違うな……。
 絶対悪いこと企んでガッハッハって笑ってるような
 タイプだと思ってたんだけど……。
【麒麟】
 あれがそんなタマだったら、おそらくはあんなに苦労して
 長い時間過ごしてへんよ。
 あの泣き虫、うっかり花を踏みつぶしたら3日は落ち込み続けるんよ?
 あ、今の本人には秘密なぁ? ムキになって怒りだすかんなぁ。
【ワイルドドラゴ】
 むむむ……それにしても、麒麟殿は随分とクロノス殿と
 関係が深いようにお見受けするが、付き合いは長いのですか?
【麒麟】
 ううん、この世界に来たのはつい最近やぁ。
 クロノスに呼び出されて……というのが正確な表現なんかなぁ?
 こっちにひょっこり呼ばれてきたんよ。
 
 さっき、そこの……ええと、名前はなんやったっけ。
 ○○言うたか。あんさんがいっとった
 次元断層ってのが、こっちに来るときに通った穴やな。
 それを開けたのはクロノスなんよ。
【リヴァイアサン】
 やっぱり神魔だったんだね。
 で、その体は何を使っているんだい?
 私達みたいにマリオネットの素体?
 それとも誰かの体を借りているのかな?
【麒麟】
 クロノスが準備しとった機械のお人形やね。
 少なくとも、自発的に動く状態ではなかったで。
 
 しっかしなぁ……クロノスが言うには、やっと成功した
 初めての例であって、それまで一回も成功してへんって
 言うとったんやけどなぁ?
 
 それに、短い間とはいえ、あのアホ……もとい、
 クロノスを見とった限り、そないなろくでもないこと
 企んでたとは思えへんわぁ。
 とは言え、あれも頭ええやっちゃけど全知全能って訳でも
 あらへんからね。どっか見落としがあるんかもしれんねぇ。
 
 さっきの連中、職務や命令に忠実なんは決して悪いこっちゃ
 ないとは思うけど……自分の頭で判断せん奴とは会話ができん。
 
 ……あんさんたちならええやろ。クロノスのとこに案内したげるよ。
【リリム】
 えっ、いいの?
 普通もっと警戒するものだと思うけど……。
 はっ!? もしかして罠!?
【麒麟】
 また、失礼やんなぁ。
 これでも、人を見る目ぇは確かやさかい。
 さっきの連中かて、別に悪党って訳やあらへん。
 ただ、話が通じんってだけや。
 それに……あんさんらのリーダーはんは
 なんぞクロノスの昔に知り合いに似とるみたいやしねぇ。

その前に一つ聞かせて欲しい
→クロノスの目的とは何か?

クロノスの最終的な目的とは一体何なのか、
麒麟はそのことを知っているか、知っているならば
教えてもらえないか……と聞いてみた。
【麒麟】
 ……せやな。詳しくは後で本人から聞くとええんちゃう?
 あいつ、こういうとったんや。
 「受けた恩義を返す相手はもういない。だから、その人達が
  生きた世界に、せめて少しでも恩を返したい」……ってな。
【麒麟】
 ほれ、ついたで、ここや。
 ちと殺風景やけど、人里離れとるし、眺めはええやろ?
 クロノスの奴も……ああ、あの機械のわきっちょにおるな。
【クロノス】
 麒麟、ようやく帰ってきたのね。
 どれだけ私が心配……って!
 部外者を実験場に連れて来たらダメだって
 あれほど言ったじゃない!
【麒麟】
 まぁまぁ、落ち着きぃや。
 まだ実験始まらんのは確認済みや、それに色々あったんや。
【クロノス】
 色々って言ったって、あなたこの世界に来たばかりで
 まだろくに町の場所とか覚えてないじゃない!
 しかも物忘れ激しいし……。
【麒麟】
 長く生きとると些細なことは忘れるもんや。
 
 でも、イストー岬のとこは覚えたで。
 食べもんがうまいのはええこっちゃなぁ……せや、クロノス。
 昼飯はまだなん?
【クロノス】
 出かける前に食べたばかりでしょ!?
 というかそいつら……って、さっきの!
 帰ってもらいなさいよ!
【クリムゾンバウ】
 えっと……言っちゃ悪いんだけどさ、
 漫才でもやってたのか?
 アンタたちここ最近の仲とは思えないぞ?
【クロノス】
 そんなわけあるかーっ!?
 そんな話芸があったら何百年もボッチ生活などせんわ!!
【リヴァイアサン】
 (あ、勉強しすぎて人との距離感がわからない子だ……)
【リリム】
 (クリムゾンバウならその辺全く気にしないから、
  たぶん会話続くと思うよ?)
【クリムゾンバウ】
 サバ読むなよ、何だその何百年って。
 ○○もそう思うよな?
 ……え。クロノスは実際その可能性が高い?
【クロノス】
 う……その顔は、わかっていても落ち着かないな。
 その、こう……紙袋とか被ってくれたら落ち着いて
 話ができると思うんだが……。
【麒麟】
 それはなんでも酷すぎちゃうんかなぁ?
 あかんよぉ、クロノス。
【ワイルドドラゴ】
 なんとも……緊張感に欠ける会話だな。
 何の話をしに来たのか忘れてしまいそうだ。
麒麟の紹介でクロノスに対して名を告げ
自分たちがクロノスを探している理由を説明した。
【クロノス】
 ノーザンの市街地で見つけた憑依研究の本に、
 私の写真が残っていた。そういう事……。
 あの本が、まだ残っていたのね。
 
 しばらく行っていなかったら、ノーザン王国は閉鎖されて
 入れなくなっているし、あの時は本当にひどい目にあった。
 一部とはいえ、資産が取り出せなくなって……。
【麒麟】
 クロノス、脱線しとる脱線しとる。
 それにあんさんのしばらくって十年単位やろ?普通の人とちゃうやん。
 そりゃ世の中もガラッと変わるやんなぁ……。
【クロノス】
 茶茶いれないでよ麒麟!?
 私、年長者であること以外に誇れることってないのよ?
【麒麟】
 麒麟さんも年長者なんやけどなぁ。
 口の利き方きいつけてくれるん?
【クロノス】
 痛っ!? チョップ? ねえ今チョップしたの!?
 伝説の霊獣って言っても所詮はけだものなの!?
【クリムゾンバウ】
 そういうのいいから……話先進めてくれよ。
【クロノス】
 何この容赦ないツッコミ……!?

ええと、何の話をしよう
→今までに何回実験したのか?

今までに、成功でも失敗でもいいから次元断層を開く実験を
何回くらい行っているのかを確認した。
【クロノス】
 ああ、そうだった。
 あなた達、次元断層を閉じる仕事をしているのよね。
 開けるのすらままならない私からしてみれば、
 正直贅沢な話に見えるけど……。
 
 実験回数は、途中で数えるのなんかやめてしまったけど、
 少なく見積もっても一万回近くは行っていると思う。
 ……だけど、一回を除いてすべては失敗だった。
 失敗だけを何百回、何千回と積み重ねてきたのよ。
【リヴァイアサン】
 驚異的な粘り強さだね。
 で、その唯一の成功例が……。
【麒麟】
 せやね。
【クロノス】
 次元断層を作り出すための理論も、狙ったところに届ける
 座標の計算も、完璧ではないけれどようやく狙いに近い場所に
 届くようになってきた。計算とは違ったけど、結果的に
 麒麟って言う友達ができた。
【クロノス】
 誤りがあれば、次にその誤差を修正すればいい。
 何度も心が折れて、何度もへこたれたけど、次はもっと、
 その次はもっとゴールに近づく。だから、次はもっと精度の高い、
 小さな次元断層を作る事が出来るようになると考えてる。
【リヴァイアサン】
 何千回、何万回……実験を始めたのは何時頃?
【クロノス】
 理論がまとまるまでは、あまり頻繁にはできていなかったから
 実践し始めたのはここしばらくかな……。
 各地に行って実験してもちっともうまくいかなかったけど。
【クリムゾンバウ】
 やっぱりこいつじゃねーの?
【クロノス】
 なんでだっ!?
 というか、どういう意味よ?
 次元断層を壊しているって言ってたけど、
 そもそもあんなもの長持ちするものじゃないでしょうに。
【リヴァイアサン】
 ……認識に、ちょっと齟齬があるね、これは。

→「ええと、何の話をしよう」に戻る(二つ目を選択してない場合)

→今までの事件のことを伝える

今まで自分たちが解決してきた事件のことと、
これらの事件現場でクロノスらしき人物が目撃されて
いる事を伝え、関係性を聞いた。
【麒麟】
 そないなことあったんか、大変やなぁ。
 で、実際の所どうなんやクロノス?
 あんさん実際にここに行ったん?
【クロノス】
 ……い……。
【ワイルドドラゴ】
 い?
 すまない、もう少し大きな声で……。
【クロノス】
 行った!行ったわよ!
 なんで私がいなくなってからそんな事件が……。
 今聞いた場所の半分くらいは、事件の前後に行ったことあるのに、
 なんで! 私は! その場に! その時に!
【リリム】
 なんで怒ってるのこの人ー!?
【麒麟】
 少し落ち着こかぁ。
【クロノス】
 痛っ!? チョップ? またチョップしたの!?
 私のただでさえ枯渇気味の頭脳をさらに劣化させる気なの?
【麒麟】
 ○○が質問しとるんや、
 ちゃんと答えてやらんとあかんよ。
【クロノス】
 え、ああ。もっと詳しく聞かせて欲しいんだけど……。
 事件については初耳、行ったことがある場所もいくつかは
 あるけど、知らない場所も結構ある……。
 ダンジョンとか危なくて入れないし、入ったことないし……。
 
 ファーイーストシティの装置については、その……
 確かに、私が設置しようとしていたものね。
 ちょうど、麒麟を呼び出す前の試験型だったから、
 暴走して次元断層を開いてしまったのね……。
 
 そこについては、間違いなく私の失敗。
 あなた達が被害を出さないようにしてくれたことについては、
 改めて感謝するわ、ありがとう。
 信じてもらえるかわからないけど、実験で犠牲者は出したくないの。
【麒麟】
 ん、この前ファー……ファー……なんちゃらに行っとったんは
 その忘れ物探しやったんか……。
 ちゃんと言うてくれれば、探す手伝いすんのに。
【ワイルドドラゴ】
 ということは、我々が野良神魔とか呼んでるあれは
 クロノス殿が呼び出したわけではなく、勝手にあっちから
 出てきた存在という事か……。
【クロノス】
 野良神魔……野良って、ずいぶんな言い方ね。
 神魔なんて言われる存在は、私とここにいる麒麟以外には……。
【麒麟】
 ……いやぁほんまにいうとるん? おるよ?
 今この場に憑依体がたぶん4体ほどおるんやけどな?
【クロノス】
 えっ?
【リヴァイアサン】
 うんうん、それに、君が作ったかはわからないけど
 次元断層を勝手に渡ってくる私みたいなヤツもいれば、
 自分で次元断層を切り開いちゃうデタラメな子もいるしね。
 
 あと、行ったことがない……って言うのはわかるけど、
 次元断層って結構流れちゃうものでね。
 君が開けた場所から、勝手に移動しちゃうこともあるんだよね。
【クロノス】
 次元断層を、物理的に切り開く……?
 わ、私の努力って一体……。
【麒麟】
 いや、それ以前に次元断層ひらくっちゅーことが
 随分と違っとるけど、どーやねんこれ。
【リリム】
 話通じた?これでもっと詳しい話が聞けそうね。
 さっきはどうなるかと思ったけど、なんかこの人面白いね。
 からかいがいがありそう!
→「ええと、何の話をしよう」に戻る(一つ目を選択してない場合)

→手っ取り早く全部話す(省略)

今までのことを包み隠さず全部一気に説明した。
【クロノス】
 なんてこと……。
 ちょっと待って、考えをまとめるから。

→共通

【クロノス】
 しかし、そんなに簡単に次元断層なんか開くはずがないわ?
 この世界にはもともと強い障壁のような物があって、
 他の世界にはつながらないようになっているはずなの。
 それが、そんなに頻繁に、しかもここ最近……何があったというの?
以前、アルマ達が集まる飛空庭の学校に植えられた
「世界を渡ってやってくる植物」を見たことがあり、
それは次元の壁を薄くして、違う世界に種子を飛ばす
性質がある……という話を聞いたことを伝えた。
【クリムゾンバウ】
 あ、それ聞いたことある。
 アタシの同族が、その学校に通ってるみたいだな。
 ……まぁ、その子はアタシのこと微妙に怖がってるのか
 あんま懐いてくれないんだけどさ。
【クロノス】
 世界と世界の間で渡りをする植物……か。
 そんなものがあるとはね……しかし、その植物はどの程度あるの?
 一つ二つで世界全体のバランスが変わってしまうような存在なら、
 流石に観測できているはず……多分……。
【麒麟】
 まぁ、あんさんの観測って何年ごとにやっとるんか、っちゅー
 疑問も出てくるんやけどなぁ?
 それだけだと証拠としては弱いんちゃう?
自分が知っている限りの、次元断層や、世界の狭間を覆う壁、
そしてケルベロスやカグヤに聞いた次元クジラの話など、
今まで聞いた事をすべて伝えた。
【クロノス】
 わかってはいたけど、すごい力を持った憑依体……神魔が
 存在するんだな。羨ましいとしか言いようがないわ。
 私には大した力がないからね。
 
 ……今まで聞かせてもらった話を統合すると、私が基準としていた
 過去の観測数値では見えていなかった事態が発生している。
 いくつか私の理論でうまくいかなかった部分も、今聞いた話で
 納得がいったところもある……だから、きっと他にも漏れがある。
 
 試験と観測を強化しておかないと、どこかで手ひどいミスをする
 事になりかねないわけ……ええと、感謝するわ。
 ○○と、タイニー・かんぱにーの皆さん。
 
 次元クジラ……おそらく、それに類するものは私も知っている。
 東アクロニア段丘を……えっと、これはタイタニア界の方の。
 あれを飲み込んだ、謎の存在……。
【麒麟】
 良かったやん、クロノス。
 今日一日で、十年分くらいの言葉喋ったんちゃうか?
【クロノス】
 わ、私だってもうちょっと町の人と会話くらいするわよ!
 宿に泊まる時とか、食事を注文するときとか……。
【クリムゾンバウ】
 (会話と呼ぶのも怪しいな)
【リリム】
 (オリヴィアの同類よね、この人。自分が興味あることに関しては
  無茶苦茶喋れるけど、それ以外苦手なタイプ)
【クロノス】
 そして、私の実験が次元クジラを呼び寄せてしまう危険性が
 ある……という事がわかった以上、今まで通りの実験をくりかえす
 事はできそうにないわね。
 元々、小さな断層くらいしか作り出せない装置だけど……。
 
 実験も規模を縮小、観測と試験を中心にして、
 安全に進めていくしかなさそうね。
【リヴァイアサン】
 決断が早いね、こっちとしてはありがたい。
【クロノス】
 せっかく安定して次元断層を開けるようになったから、
 最後に麒麟以外にも助けになる者を呼べるといいのだけど。
 ダメならダメで、そこからは……次元断層を閉じる、あるいは
 世界的に開かないようにしていくための研究を始めましょう。
【麒麟】
 ……ええんか?
 あんさん、あれだけ時間かけて願っとった研究やろ?
【クロノス】
 ……いいわけない、けど。
 それで、誰かが不幸になるなら、止める。
 そんなことをしたかったわけじゃ、ないもの。

最後に、これだけは聞いておこう。
→クロノスの目的とは何か?

クロノスの目的は一体なんだったのか、
何故、はるか昔からこの世界にいたのかを聞いた。
【クロノス】
 ……。
 なんだ、その。君には何の罪もないのはわかってる。
 でも、だ。その顔で聞くのは反則だ……。
【リリム】
 昔の知り合いに似てるんだっけ?
 偶然とはいえ、その反応なんだー♪
 その人、どんな関係だったのかなー。
【クロノス】
 ……うん。そうだな、結局は、話さないといけないな。
 この世界、最初はタイタニア世界に発生した次元断層から
 偶然やってきてしまった私を助けてくれた、心優しいタイタニアで……
 ……結果的に、私が消滅させてしまった人だよ。
【クロノス】
 さっき聞いたけど、君たちの所には様々な能力を持った
 憑依体……神魔がいる。そこの二人のように、魂を入れ替えたり
 次元の流れを読んで渡ってくるなんてすごい力だと思う。
 次元を切り裂くとか、閉じるなんて正直デタラメだ。
 
 そこに居る麒麟だって、ちょっと長生きしすぎて時々
 ボケてるんじゃないかって心配になるけれど、知恵も魔力も相当高い。
 他の神魔だって強靭な力を持っていたり、
 街一つに催眠暗示をかけるなんて言うのは半端な魔力じゃできない。
 ……でも、私には何もないんだ。
【麒麟】
 何もないやなんて、そんなことないやんかぁ。
 あんさんには知恵と知識と驚くほどの意地があるし……。
 一番の特徴があるやんか、時間が流れない、っちゅーな?
【クリムゾンバウ】
 は? 時間が流れない?
 なんだそりゃ、アタシ達の目の前で動いてるじゃん。
【麒麟】
 百年前も、二百年前も、ずっとこうだったとしてもやで?
 クロノスは、自分自身の中の時間がずーっと止まっとるんよ。
【リヴァイアサン】
 不老、不死……?
【クロノス】
 不死ではないわ。ただ、普通よりは死ににくいでしょうね。
 私は自分の中に流れる時間だけを止められる。
 ……でも、それはただ長く存在できるというだけなの。
 それ以外に、何かできる力があるわけでもない……。
 
 最初、私を見つけたのは一人の幼いタイタニアだった。
 その一族が、私を保護し、体を貸し与えてくれた。
 
 争いを好まず、どちらかと言えば排他的な傾向がある
 タイタニア種族もその時代はそこまで警戒心が高いわけでは
 なかったし……あの人たちは、優しかった。
 ……でも、私はその恩義に何も返せるものがなかったんだ。
【ワイルドドラゴ】
 確かに、恩義を受けてばかりでは申し訳が立たない。
 その考えはとても分かります。
【クロノス】
 君たちも、憑依体……神魔と付き合いがあるならばもう知っている
 事だとは思うが、憑依体は何かに憑依することでこの世界での
 実体を形作る。私も、彼らの体を数日おきに借りていた。
 ……タイタニア達は、憑依という技術を持っていなかった。
【クリムゾンバウ】
 あれ?
 この世界の憑依ってタイタニア世界ってとこから伝わった、
 ……って話じゃなかったか?
【クロノス】
 私が、タイタニア達に唯一提供できたのは、憑依体であるという
 事を利用した「憑依とは何か」の知識の伝授だけ。
 だけど……。
【リリム】
 あの本に書いてあったことって、もしかしてあなたが……?
 
 客人はこの世界の物質に取り憑く……憑依することで、
 自らを形作った。彼女から教えられた技術を試した結果、
 タイタニアでは、憑依することまでは出来たが、元に戻る
 ……肉体を再構成できない事例があった……って、あの本に。
【クロノス】
 そう。
 私を助けてくれた、私を受け入れてくれた、優しくしてくれた
 あの人たちは……私があんな技術を伝えたせいで……っ。
 
 ……その後、エミル種族との同盟が結ばれて、種族間で生まれた
 祝福の子が憑依の技術を発展させたと聞いたわ。
 でも、あの国は突如閉じてしまった。何があったのかも
 私にはわからない。私を置き去りにしたまま、憑依は広がった。
 
 あれは私が伝えたけれど、私は不完全な物しか贈れなかった。
 それが、あの人たちをこの世界から消してしまった。
 ……私はね、タイタニア世界にいるのが辛かったの。
 だから、あの時期にエミル世界に……逃げ出したのよ。
では、何故次元断層を開く研究をしていたのかと聞いた。
【クロノス】
 私は大地を豊かにしたり、人々を守ったりすることはできない。
 憑依体としても、力の弱い個体だろうという自覚はある。
 だけど。それでも。私はこの世界が好きだ。この世界に住む人が
 優しい人たちであることを知ってしまったからだ。
 
 恩義を返すべき人たちは、もうどこにも居ない。
 資源戦争が、時間の流れが、彼らを遠くにやってしまった。
 だから……せめて、この世界に、何か恩返しをしたかった。
【リヴァイアサン】
 ……もしかして、力ある神魔を呼び出して、この世界に何か新しい
 恵みを与えてもらうと考えていた……という事?
【クロノス】
 ……タイタニア世界の守護者は傷ついて、長い療養に入った。
 詳しい話は聞いていないが、それだけは聞いた。
 もしかしたら、今はもう元に戻っているかもしれないが、
 あの世界には、そういう存在がいるらしい。
 ……エミルの世界にも、もしかしたらいるのかもしれない。
 
 そんなところまでいかなくても、自然災害を防いだり、
 新しい知識や技術を伝えてもらうことはできるだろう。
 あの世界には、そういった力と性質を持つ存在が多くいるから、
 せめて……この世界に少しだけでも何かを……っ。
【麒麟】
 もう。またなん?ほんま泣き虫さんやなぁ。
 長生きしても、心の強さはあんまり育たへんなぁ……よしよし。
 ○○、ちょうどええからあんさんもこっち来て
 この子構ってやり、何せ、似とるらしいからね?
【クロノス】
 ばっ、馬鹿……!
 ○○は、別の人なのよ!?
 そんな自分勝手な利用をしていいわけ……!
【麒麟】
 なんや、つまらんなぁ。
 まぁ、茶化すのはこれくらいにしといて、や。
 まずは話まとめよか?
【リヴァイアサン】
 賛成賛成、今現在もそれなりに次元断層が増えつつあるんだ。
 いったんかんぱにーに案内して、これからのことを話すって言うのは
 どうだろう?
【クリムゾンバウ】
 ……?
【ワイルドドラゴ】
 ……クリムゾンバウ殿も感じましたか?
【クリムゾンバウ】
 気を付けろ、人の気配がするぞ!
 念入りに匂いが消されてやがる……。
【リリム】
 本当だ!?
 姿が見えないけど、魂がいる!!
【ゴーチン】
 あんたら本当に厄介だねぇ。
 やりにくいったらありゃしない。
【ゴーチン】
 上に確認取ってみたが……。
【リヴァイアサン】
 その様子だと、あまりこちらにとって喜ばしいものでは
 なさそうだね。
【ゴーチン】
 命令に変更はなし、だ。
 悪いが、クロノスとその機械はもらっていくよ。
【麒麟】
 荒事は嫌いなんやけど……おいたするなら、ゆるさへんで?
【ゴーチン】
 悪いけどこれも仕事なんでね。
【麒麟】
 こっちは通さへんよ?
 ちょっとおいたがすぎんなぁ……。
【西軍兵士】
 こっちの台詞だ、怪我したくなかったらとっとと引きな。
 お家に帰ってママの胸にでも泣きついてろ!
【麒麟】
 胸……?
【麒麟】
 どこになんの文句があるん! もげてまえ!!!
【西軍兵士】
 ぐあっ!?
 い、いまだっ!!
【麒麟】
 まだおったんか?
【クリムゾンバウ】
 しまった、憑依か!!
【西軍兵士】
 クロノス、覚悟!
 気絶させてから連れて行かせてもらう!
【クロノス】
 えっ……ひえっ!?

あぶない!
→兵士を突き飛ばす

【西軍兵士】
 くそ、邪魔しやがって!
【クロノス】
 ああっ! 装置がっ!!
【ゴーチン】
 なんだ……っ!
 ブライアン、逃げろ! そいつはなんかヤバイぞ!
【西軍兵士】
 え、姉御そりゃ一体……うああっ!?
【クロノス】
 何……なんなのよ、これっ!?
【リヴァイアサン】
 おや、見るのは初めてだったか。
 乗っ取られちゃうんだよ、あれ。
【ゴーチン】
 おい、聞いてないぞあんなの!
 あたしの部下はどうなっちまったんだ!?
【麒麟】
 これは想定外やね……あんさんらは、思ったより落ちついとるね。
 つまり、さっき聞いた野良神魔ってのがコレ……ってこと?
 なら、対抗策もあるってことなんかな?

麒麟に何を伝える?
→自分に神憑依してほしい
→あの兵士を助ける方法がある

あの兵士を助けるために、自分に対して神憑依をして
くれるように麒麟に頼んだ。
【麒麟】
 ようわからんけど、あっちみたいに取り憑けばええんやね?
 ほな、いくで……!
【ゴーチン】
 ……今のは、一体……。
【ゴーチン】
 ブライアン、無事か!?
 ……気絶してるだけ、か。
 何が何だか分かんないけど、部下を救われたみたいだな。
 ……あー、今日はもうノル気になれないね、 
 恩を仇で返すのはロックじゃない!
 
 ……しかし、あんたたち本当にそのかんぱにーの奴らなのか?
 今の手並み、確かに戦い慣れてる印象はあったな。
【リリム】
 だから、そうだって言ってるじゃん!
 この石頭!
【ゴーチン】
 元々岩なんだから、石頭は当然だな。
 それにしても、クロノスの装置がこれほど危険なものとは
 全く聞いてなかったぞ……。
【クロノス】
 お、お前たちが手荒に扱わなければこんなことにはならない!
 そ、そうだ、壊れてないでしょうね!?
 最後に一度だけ使おうと思っていたけど……。
【西軍兵士】
 姉御、やっぱおかしいですよ今回の任務。
 あれでしょ、うちの上司ランスィさんと折り合い悪いし……。
【ゴーチン】
 まさか……はー、仕方ねぇ。
 ジョン、お前ランスィさんのとこに行ってこっそり話聞いてこい。
 指揮系統の混乱は勘弁してほしいんだがな!
 ちっともロックじゃないぜ。
【西軍兵士】
 では、行ってきます!
【クロノス】
 あ……あれっ?
【麒麟】
 なんや、また開いたんか?
【クロノス】
 い、今は何も操作なんかしてないわよ!?
 勝手に開いちゃったのよ……ここを調整して、閉じれば……。
 消えないわね、エネルギー供給を断てば短時間で閉じる
 はずなんだけど……。
【ゴーチン】
 ふむ……なぁ、さっきのアレどうやるんだ?
 あたしにも教えてくれよ。
 アレでどうにかできたりしないのか?
【リリム】
 えー、それってぇ体もらってもいいってことー?
 試してみる?
【ゴーチン】
 う、うわっ、何だ!?
 気を抜くと体が引っ張られちまいそうだが……。
 いいね、なんだかテンションが上がるねぇ!!
【ゴーチン】
 成程、さっきあんたがやったみたいにうまく……とは言えないけど、
 何とかなるもんだな。
【クリムゾンバウ】
 おー、最初は結構戸惑うもんだけど、やるじゃん。
【リヴァイアサン】
 ……なんだか、これは妙だね。今までに見たことがないタイプだ。
 流れは……ここからだとうまく読めないな。
 本来、この時期にここで長期間断層が開くことはないと思うけど。
【オリヴィア】
 先輩、そちら状況はどうですか?
 緊急で連絡なんですが、混成騎士団西軍のランスィさんから
 連絡があって、西軍内部で妙な動きがあるという話でして。
 今内偵してるけど、一応警戒しておいてほしいと……。
【リリム】
 情報おっそーい!
 もうとっくに遭遇したよー。
【オリヴィア】
 えっ、そうだったんですか!?
 こっちにも、先ほど連絡が来たばかりなんですよ。
 あと……先輩、今どちらにいますか?
 
 先輩たちは東アクロニア段丘に向かっていたかと思うんですが、
 そこから山の方の大きく入った辺りで、妙な次元断層の反応が
 出ていまして……。
オリヴィアに現状を説明し、イザナミとケルベロスに来てもらい、
次元断層を破壊したり閉じたりできるか試してほしいと伝えた。
【オリヴィア】
 今現地なんですね、わかりました!
 もうすぐ戻ってくると思いますので、至急現地に向かってもらいます!
 先輩たちは、いったんかんぱにーに戻ってください。
【クロノス】
 しかし、この次元断層を放置するわけにも……。
【ゴーチン】
 いや、ここはあたしが見張っとくよ。
 西軍内部のゴタゴタにまきこんじまったみたいだし、
 借りは返せるところで返しとく方がいい。
 ええっと、それとすまないが、さっきのリリム?がやった
 能力と同等のことができる奴を見張りとして協力して欲しい。
【リリム】
 はいはい、次元断層壊すのに誰か神魔が必要だもんね。
 じゃ、いってらっしゃーい♪

(荷物が一杯の時)

荷物が多い……
一度、荷物整理をしてから改めて
話を聞いた方がよさそうだ。

(通常時)

【クロノス】
 神魔が……これほど多く来ていたのか……!?
【タイ兄さん】
 おお、お前がクロノスか。
 いろいろ聞きたいことがあるんやで。
【クロノス】
 ……!? 私はクロノスだ、よろしく。
 しかし……なんだ、この奇妙な生き物は……?
 知的生命で、交渉が可能なのか?
【タイ兄さん】
 タイ兄さんと呼んでええで、ここの代表や。
 さっそくやけど、開きっぱなしの次元断層ってのはヤバいんか?
【クロノス】
 私が知る限りでは、開いているだけではそこまで危険ではない。
 だが、外部からの侵入を許してしまうと言う意味では、危険と言える。
 閉じる事ができない扉は、防犯の役には立たないだろう。
【タイ兄さん】
 まったくやな。
 次元クジラについて、何ぞ知っとるか?
【クロノス】
 ○○に教えてもらったこと以外は何も。
 過去にタイタニア世界を襲った個体は次元断層から出てきたのか
 どうかもよくわかっていない。
【タイ兄さん】
 あー……とりあえずあれは例外と思ってええ。
 何があったのかはワイもようわからん。
 他のが来る可能性は、どないや?
【クロノス】
 そうだな……麒麟、君が私の前に来たとき、次元断層は
 「そちら側」からどう見えたかしら?
【麒麟】
 せやねぇ……夜の灯台。ため池にあいた穴。
 そんな感じやろか。ずっとあれば目立つやろな。
【タイ兄さん】
 次元断層が閉じれんのはなんでや?
【クロノス】
 これは、推測にすぎないけど……。
 本来装置から供給していたエネルギーは、一分ほどの間
 次元断層を維持する事がせいぜいの想定なの。
 それが終わらない、壊してもまた開く、それは……。
【麒麟】
 なんや別の場所から、エネルギーが供給されているんちゃう?
【クロノス】
 その可能性は、割と高い。
 狙っていた、神魔がいそうなところではなく……
 良くわからないエネルギーが満ちている場所につながってしまい、
 いったん開いた穴に押し寄せているのじゃないかと推測できるわね。
 
 少なくとも、私の作った機械が引き起こしたことは間違いない。
 これを閉じる手段も、きっと見つかるはず。
 どうにかして、解決策を見つけないとね……。
【タイ兄さん】
 ろくでもない状況や。だが、目途は立ちそう……か。
【タイ兄さん】
 ……ん、連絡や、はい、タイ兄さんやで。
 
 あー、うん。貸しは大きいで。
 言っても戻らんもんに文句言う趣味は無いんやで。
 おう、人員出す? わかった、こき使ったる。
【タイ兄さん】
 ……混成騎士団から正式に連絡きよった。
 西軍だけじゃなくて、他んとこでも勝手に動き回った奴がいて、
 その辺綱紀粛正するんやて。まぁ、下手うった西軍はしばらく
 立場的にもきつそうやが……あの姉ちゃん、ひっくり返しそうやな。
【ゴーチン】
 アクロニア混成騎士団、西軍所属武官ゴーチン。
 ただいまよりタイニー・かんぱにー出向となりました。
 ……ってことで、しばらくはこっちに厄介になるぜ。
【リリム】
 やー、あれなんかまずいよ?
 ケルたんとイザナミが閉じたり壊したりしてるけど、
 やっぱり元に戻っちゃうし。イザナミが言うには、壊すたびに
 見えない小さな断層が飛び散るから良くないって。
【クロノス】
 小さな断層が、飛び散る……?
 そんなことが起こり得るのか……。
【リリム】
 ケルたんが閉じるのが一番いい……ってことで、何度も閉じて
 もらってたんだけど、あのままじゃケルたんばてちゃうよ?
【クロノス】
 この世界を覆う障壁が薄くなっている、次元断層の向こう側から
 エネルギーが補充されている、色々と推測はできるけど……。
 「流れ込むエネルギーを断ち切る」事と、「まとめて破壊する」
 事の二つを同時にやらないと厳しそうね。
【麒麟】
 できるん?
【クロノス】
 やるしかないでしょ……そうじゃなかったら、
 私はなんでここにいるのかわからないじゃない。
 ○○が、せっかく教えてくれたのだから。
 せめて、後始末くらいはしっかりやらないと。
【オリヴィア】
 あっ!?
 ……あ、あの……これ、なんでしょう……。
 レーダーに、反応……微弱だけど、大量に……。
【ワイルドドラゴ】
 気のせいか、画面が小さい光であふれているようにみえますね。
 オリヴィア殿、もしやこの点は……。
【オリヴィア】
 まだ、開いてないけど……いつ開いてもおかしくない、
 次元断層の……芽、のような……。
【タイ兄さん】
 まずいなぁ……。
 いつクトゥルー……次元クジラが来てもおかしくない状況になる。
 
 あかんで、無線よこしや。
 カグヤ、聞こえとるか?
【カグヤ】
 はい、こちらアイアンサウス街道を北上中です。
 状況は確認しています、明確ではありませんが、世界中に薄く
 次元断層の反応が出現しているように感じられます。
【タイ兄さん】
 詳しい事情は後や、状況は悪い。
 お前んとこ……どういう形で崩壊が始まった?
 今と似た状況か?
【カグヤ】
 ……いいえ、違います。地球では突如ひとつのエリアが消失し、
 そこから次元断層の自然発生が多発するようになりました。
 もちろん、消滅したところでは次元断層の研究がおこなわれて
 いたのですが、世界中がこうなったわけでは……。
【タイ兄さん】
 そか、わかったで。
 そっちもはよ戻ってこい。
【タイ兄さん】
 お前ら、いつでも動けるようにしときながら、休暇に入るんやで。
 何かあったら、先陣切って突っ込んでもらうからな。
 オリヴィア、クロノス、リヴァイアサン、あと麒麟。
 お前らは研究の方についてもらうんで、休みなしや。
 
 ぷりちーで敏腕経営者のワイがこんなこと言うのは
 勘弁してほしいんやけどな……。これって、いわゆる
 世界の危機、って奴やで。
 勘弁してほしいでホンマ……。
【麒麟】
 ……タイ兄さんって言ったっけ、あんさんおもろいなぁ。
 なんで妙な訛りつこてはるん?
 素で喋ったほうがなんぼか楽やろに。
【タイ兄さん】
 ……。なんのこっちゃろな。
 ワイはプリチーなタイニーやで?
【麒麟】
 そうなんかぁ。まあ、それは置いといて
 ○○、あんさんは今回えろう
 頑張ってくれたさかい、お駄賃あげるで~♪
【麒麟】
 ほれ、「麒麟の靴」やで。
 脚が二本ですんださかい、二つ余ったんや。
 ……冗談やて、冗談。真顔にならんといてぇな。
 ずっと張りつめとると、いつか糸が切れるよってな?
 
 ほどよく休むことも大事やで。
 ……あんさんのことやからな、クロノス?
【クロノス】
 わ、わかってるわよ!
 でも、私は戦う事とかできないから。
 だから……出来る事で、精一杯やるだけよ!

何色にする?
→麒麟の靴(赤)
→麒麟の靴(緑)
→麒麟の靴(茶)

「麒麟の靴(○)」を受け取った。
【オリヴィア】
 クロノスさん、手伝います!
 あ……えっと、私オリヴィアって言います、その。
 ええと、よろしくお願いしますね!
 まずは、クロノスさんの研究室の準備は当然として……
 食べられないものとかありますか? あとは寝室の確保ですね。
【クロノス】
 そ、そんなのは床でいいから……
【オリヴィア】
 ちっともよくありませんから!
【麒麟】
 さて、今のうちやな。
 まだ体にエネルギーがのこっとるんでな?
 無くなる前に渡しておこうってことやね、無駄にならんように。
【麒麟】
 いくで……もげてまえっ!! 
【麒麟】
 ん、ああ。ただの気合い入れや。
 ほんまにもげろなんて思ってへんでー?
 ほれ、動きが一つできるようになっとるやろ?
 健康維持のために、たまにはそういう動きもええんやでー。

Last-modified: 2016-11-23 (水) 23:00:39