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イベントログ「ヒトトセのフシギなたまご・終の章」[edit]

卵の部屋[edit]

トロン博士:
 ……ついに、
 全ての謎が
 明かされるのですですね?

エミル:
 何だか、
 ドキドキするね……

エミルのネコマタ:
 (ねぇねぇ、ご主人。
 新しい友達が増えるのかな?
 ふえると楽しいね~)

ルルイエ:
 でも、卵の中にいるのは
 ウルとルゥなんでしょ?
 謎も何もないと思うけど。

ベリアル:
 俺が知ってるウルは
 かなりの悪ガキだったが、
 改心したんだって?

タイタス:
 ウルはルゥのために
 自分の存在さえ犠牲にしたんだ。
 やり方はめちゃくちゃだったが……

マーシャ:
 あの子は、よくも悪くも
 幼くて純粋だっただけなのよ。

クォーク博士:
 記録の準備もオッケーよ!
 それじゃ、ロウゲツさん!
 始めてちょうだい!

守護魔・ロウゲツ:
 ……時は満ちました。
 我ら卵の守護魔一同、
 最後の使命を成し遂げる時が……
心の準備は出来ましたか?
→(まだ……)
(最初に戻る)
→(ばっちり出来てる!)

【守護魔一同、卵の方向へ向き直る】


ウル:
 ……外の世界には
 イヤなことがいっぱいあった。
 だから、
 ルゥがここにいたいなら、
 ずっとここにいてもいいと思う。

 外の世界から
 イヤなものが入ってきたら
 ウルがやっつけてやる!

ルゥ:
 …………

ウル:
 でも……ウルは、
 ルゥの「こわい」は
 やっつけられない。
 だって、ウルには
 ルゥの「こわい」はわからない。

ルゥ:
 …………

ウル:
 ウルは、
 ルゥのことがわからないのが
 「こわい」よ……

ルゥ:
 …………

 「ここ」があった。
 「ここ」だけ。
 それが、「最初」。

 「次」に、「言葉」が来た。
 『中に誰かいるのですです?』
 「ここ」じゃない「場所」があった。

 言葉は、ずっと来た。
 何度も、何度も……。

 見つかりたくなかった。
 「ここ」が、「ここ」では
 なくなると感じたから。
 ……それが、「こわい」だった。

ウル:
 ウルは、知ってる……!
 「ここ」のことも、
 「ここ」じゃない「どこか」も。

 そうだ、ウルは、
 「どこか」に「行きたい」だった……
 「知りたい」だった……!
 だから……!
守護魔・ムツキ:
 名前も、体も持っていなかった、
 あなたは、
 私のお札を……守護魔の力を、
 欲しがっていましたね。

 まるで、赤ちゃんが
 お母さんのお乳を求めるように……
 ただ、無邪気に、純粋に。

守護魔・キサラギ:
 私を見てたのは、あなただった。
 冬の精霊の恋を
 成就させようとしたのは、
 私の真似をすれば、
 私に……守護魔になれると
 思ったからなのよね。

守護魔・ヤヨイ:
 善悪にも道理にも縛られない、
 君の純粋な意思を、
 私は拒絶した。
 ……そして君は知ったのですね。
 「自分」と「他者」との境界を。

守護魔・ウヅキ:
 だから、キミは
 あたしを学校に閉じ込めたんだよね。
 そうすれば、代わりに
 守護魔になれるって思って。

守護魔・サツキ:
 自分が守護魔になれないなら、
 守護魔を子分にすれば
 間接的に守護魔の力を
 自分のものにできる……
 もっと大事なものがあることも
 知らないで、ね。

守護魔・ミナヅキ:
 「なまえ」と「かたち」……
 あなたが、あなたであるために
 必要な、たいせつな贈り物……

守護魔・フミツキ:
 ウルちゃんはたまごで、
 名前と体が欲しかったから、
 たまごがウルちゃんを
 ウルちゃんにしたんだね!
ルゥ:
 「あなた」が「ウル」になったから、
 ……「ここ」に残されて……
 とても、こわくて……
守護魔・ハヅキ:
 ハヅキは、聞いた。
 卵の中で、泣いてた声。
 ……残されたことが、悲しいから。
 ……変わることが、こわいから。

守護魔・キクヅキ:
 ウルも、さびしかったんだよね。
 だから、一緒にいられる
 仲間が欲しくて……

守護魔・カミア・カンナ:
 ルゥ様が喜ぶと信じて
 名前と体を与えることで
 満たされようとして……
 でも、ルゥ様はこわがって、
 拒絶してしまった……
ルゥ:
 「私」になるのがこわい。
 「私」は「私」がこわい……
守護魔・シモツキ:
 ウルは、卵を壊すことが
 ルゥのためになるって
 思い込んじゃったのよね。
 ……結局、ウルは消えちゃって。
 ルゥも卵に閉じこもったままで。

 でも、まちがいは誰にでもあるわ!
 だから、出てきてお話ししましょ!

守護魔・ムツキ:
 私たちが、いつもそばにいます。

守護魔・キサラギ:
 あなたたちに
 教えてあげたいことが、
 たくさんあるのよ?

守護魔・ヤヨイ:
 私たちは、
 もっと君たちと話をしたい。
 君たちのことを、わかりたい。

守護魔・ウヅキ:
 あたしたちは、
 もっとキミたちと
 触れ合いたいの!

守護魔・サツキ:
 外の世界は、
 理不尽なことでいっぱいだけど……

守護魔・ミナヅキ:
 誰も、
 こころに「きず」を負うことからは
 逃れられないさだめ……
 それでも……

守護魔・フミツキ:
 フミは、
 いっしょにあそびたい!

守護魔・ハヅキ:
 みんな一緒なら、
 「こわい」と戦えるから……!

守護魔・キクヅキ:
 今度こそ、おれと
 友達になってよ!

オコジョ:
 ……きゅっ。
ウル:
 ……そうだ。ウルは……
 ルゥと……みんなと一緒に、
 お団子を食べたかったんだ。

ルゥ:
 おだんご……?

ウル:
 外の世界には、
 「こわい」がいっぱいあるけど、
 「おいしい」とか、
 いいものもいっぱいなんだ!

 この卵の中にいても、
 「こわい」は無くならない。
 だったら、お団子がある分、
 外の世界の方がいいぞ!
 お団子は、おいしいんだぞ!
守護魔・カミア・カンナ:
 たった一歩でいいの。
 踏み出して……!
 乗り越えて……!
ウル:
 ……これからは、
 ウルがずっと
 ルゥと一緒にいる。
 ルゥをひとりぼっちにしない。

 ううん、ウルだけじゃない。
 友達もいる!

 ほら、聞こえるだろ?
 言葉が……「歌」が!
守護魔・シモツキ:
 私たちがついてるから!
 殻を破って、出てきて!

エミル:
 ……この「歌」は……?
 なんだろう、
 とても懐かしい気がする……

 ……がんばれ。
 がんばれ!

マーシャ:
 エミル……?
 ……そうよ。
 がんばって!

エミルのネコマタ:
 がんばって……
 みんなが待ってるよ!

トロン博士:
 自分は、あなたのことを
 知りたいですです!

ルルイエ:
 少しずつで……
 今、できる分だけでいいから!
 がんばって!

ベリアル:
 俺達が、力になる!
 だから、「勇気」をもて!

タイタス:
 ……それが、君たちよりも
 先に生まれた僕たちの
 義務だからね。がんばれ!

クォーク博士:
 前に進むの……
 未来をひらくのよ!
→(がんばれ……!!)


ルゥ:
 聞こえる……
 ああ…………!

 あたたかくて……
 やさしくて……
 これが、ウルが外の世界で
 見つけたものなのね……?

 私も……ルゥも、
 ウルと一緒にいたい。
 こわいけど、
 ウルと一緒にいきたい……!

ウル:
 ずっと一緒だ。
 だって、ウルとルゥは……!


【光に包まれる卵と周囲】
【卵が割れ、守護魔・ウルゥが現れる】


守護魔・ロウゲツ:
 ……お待ちしておりました、
 主様…………
 新しきヒトトセの守護魔・ウルゥ様。

守護魔・ウルゥ:
 ……長い夢を見ていました。

 今ならわかります。
 幼くて愚かな私たちが、
 あなたたちに、そしてこの世界に、
 大切に守られ
 愛されていたことを。

 ああ……
 善と悪、生と死、
 愛と憎しみ、強さと弱さ。
 幾億の糸で織られたこの世界は、
 なんと美しいのでしょう。

 悲しみも痛みも、
 私たちにとって必要な傷でした。
 私たちはこの傷を戒めとし、
 そして誇りとして、
 新しく生まれた「私」を
 生きていきましょう。

 さようなら、私のゆりかご。
 これまで守り育てていただき、
 本当にありがとう。

 私を守り導いてくれた、
 守護魔の皆さん。
 ……旅立ちの時が来ました。

守護魔・ロウゲツ:
 主様の、仰せのままに。
守護魔・ウルゥ:
 ……あら?

 あらあらっ?
 ……あらまあ、
 困りましたねぇ。


【元に戻るウルとルゥ】


ウル:
 ……あれっ!?
 ウルは、ウルに戻っちゃったぞ!?

ルゥ:
 あ、あ、あ……!
 力、足りない……!

守護魔・ロウゲツ:
 やはり、こうなりましたか。

 ……卵の中で過ごすべき時期に、
 半身が卵の外を動き回り……
 あまつさえ、一度消滅したために
 主様は非常に不安定な存在に
 なってしまったのでございます。

ウル:
 ど……どうしよう、ルゥ?

ルゥ:
 卵には、もう戻れない。
 ……ウルとルゥが、
 もっとがんばって、
 強くなるしか……

守護魔・ロウゲツ:
 それでしたら、
 うってつけの御方が
 いらっしゃいますね。

【守護魔達がエミル達の方へ集まる】

守護魔・ロウゲツ:
 ○○様。
 ウル様とルゥ様が、
 立派な守護魔になれるよう、
 あなた様のもとで
 育て上げていただけませんか。

ウル:
 ……ルゥは、どう思う?

ルゥ:
 こわい……
 こわいけど……

 あ、あの……
 ふつつかものですが、
 よろしくおねがいします……
 ○○様。

ウル:
 あっ、ウルも知ってるぞ!
 これって、ケッコンだよな?
 ○○!
 ウルとルゥとケッコンしよう!

【ウルとルゥの方を向く守護魔達】

守護魔・ムツキ:
 あらあら……
 うふふ、おませさんね。

守護魔・キサラギ:
 よかったわね~、ウル、ルゥ!
 幸せにね!

 ……ロウゲツ兄様、
 せっかくだから、私たちも……
 きゃ~、言っちゃった、言っちゃった!

守護魔・ヤヨイ:
 ウル、ルゥ。
 ○○さんから
 たくさん学んで下さい!

守護魔・ウヅキ:
 おめでとう!
 手紙、書くからね!

守護魔・サツキ:
 ……まあ、好きにしたら
 いいんじゃない?

守護魔・ミナヅキ:
 どうぞ、末永くお幸せに……
 時々は、わたしのことも
 思い出して……

守護魔・フミツキ:
 フミもいっしょにいきたい!
 (じゅるり)

守護魔・ハヅキ:
 ……元気で。
 (にこっ)

守護魔・キクヅキ:
 おめでとう、ウル、ルゥ!
 おれも、何かうれしい!

オコジョ:
 きゅっきゅ~♪

守護魔・カミア・カンナ
 二人一緒に、平等に
 かわいがってあげて下さいね♪
 かわいがってもらって下さいね♪

守護魔・シモツキ:
 めでたし、めでたしね!

エミル:
 うん、
 ○○なら
 適任だと思うよ!

トロン博士:
 自分にも、
 時々調査させてもらえると、
 ありがたいですです。

ウル:
 ありがとう……
 ありがとう、みんな!

ルゥ:
 これが、友達……
 ルゥは、生まれてよかった……!
守護魔・ロウゲツ:
 ……こうして、
 このヒトトセは
 大団円のうちに幕が下り、
 世界は無事、新しいヒトトセを
 迎えることとなったのでございます。

 この先のあなた様の物語が
 幸せなものとなりますよう、
 我ら守護魔一同、
 お祈り申し上げます。
 ありがとうございました。



 ……これで、
 本当に全てが終わったと
 お考えでございますか?

 いえ、これ以上は、
 私の口からは……

 来年のことを言うと
 鬼が出る、と申しますゆえ……
 フフフ……

Last-modified: 2014-11-05 (水) 22:57:57